幕間 グーレラーシャ人以外の常識なので(神無月・三田)
なぁ、オレ、なんか悪いことしたか?
なんで陛下にそんなこと聞かれなきゃいけないんだよ。
「神無月警護官、石川嬢と付き合ってるそうだな。」
警護任務についていると陛下に突然言われた。
「はい。」
どこで聞いたんだろう?
知美か?
付き合ってるが何故だ?
「そなた、抱き抱えないそうだな?」
陛下が言った。
「なにか問題がありますか?」
オレは言った。
「何故我慢できるのだ。」
陛下が言った。
「別に大丈夫ですが。」
そう言えば、律様が珍しく抱えられていない。
「律様はどうしたんですか?」
オレは聞いた。
「少し運動に出ている。」
陛下が中庭に目をやった。
中庭では律様が歩いているのが見えた。
サルティーアス小隊長とクーシャルーカ警護官が監視してるよな....気の毒に。
「律に言わせると私はおかしいらしい。」
陛下は寂しそうに言った。
「でも、陛下の腕の中が律様にとって安心な場所なのでしょう。」
オレは言った。
本当にそう思う。
律様は陛下の腕の中で安心しきった顔をよくしている。
「そうならよいが...まあ、離せないが。」
そういいながら陛下は律様を愛しそうに見てる。
まあ、グーレラーシャ人の伴侶になった以上諦めるしかないんじゃないか?
まあ、普通は蜜月が過ぎると抱え込みも減るそうだが。
王族はしつこいらしいな。
クレシアの月もこの間先王陛下に抱えられてたぞ。
「どうして、石川嬢を抱えないのだ、求愛中であろう?」
陛下が言った。
「別になかはわるくないです、ただ、ムリュフ人も日本人もスキンシップが苦手なんですよ。」
知美も日本人だしな。
「そうか?だか、たまには抱き抱えてやったらどうだ?」
陛下が言った。
なんで陛下にそんなこと言われなきゃいけないんだろうな。
「ちゃんと、可愛がってるし、もうすぐ結婚するので大丈夫ですよ。」
オレは言った。
「わー、もうすぐ結婚するんだ、おめでとう!」
律様が帰ってきていった。
もう、陛下に抱き込まれてる。
「律、つらかった。」
陛下はそういって律様の胸元に口づけた。
「悪かったよ、ウェティウス様。」
律様は言った。
「石川嬢との結婚式はこちらでするのか?」
落ち着いた陛下が言った。
「ええ、お二人もご臨席賜れますれば幸いでございます。」
オレは言った。
「ウェティウス様がいかなくても、私はいくよ。」
律様が言った。
「私も参ろう、予定を組んでくれ。」
陛下が秘書官に言った。
「かしこまりました。」
秘書官が言った。
「神無月さん、ウェティウス様が変な事言ってごめんね。」
律様が言った。
ああ、わかってたんですね。
「変な事ではないと思うが。」
陛下は呟いていた。
陛下、基本、グーレラーシャ以外では
男は愛しい女を抱き抱え続けません。
まあ、良いけどね。




