その17 律、地球の菓子職人の話を聞く。
あのさ、知ちゃん。
本当に良かったね。
明正和次元に行っていた
知ちゃんが帰ってきたと聞いたので
パティスリー・イシカワに
ウェティウス様ときたよ。
「ねえ、本当にお兄さんいたんだって?」
私は言った。
「うん、翔お兄さんだったよ。」
知ちゃんが嬉しそうに言った。
ソウトントンにもしかしたら
お兄さんがうちの世界に落ちてるかも
って言われて見に行ったんだよね。
「お兄ちゃん保護してくれた魔王様?と結婚してたの、岳川保子さんって言う女性で赤ちゃんまでいたんだよー、手早いなーもう。」
なんか嬉しそうに知ちゃんが言ったよ。
「じゃあ、知ちゃん、叔母さんだね。」
私は言った。
「うん、明菜ちゃんって言うんだ。」
知ちゃんが言った。
「女の子なんだ♪」
私は言った。
「....聞きたいのだが、魔王とは昔いってた自然管理者のことか?」
ウェティウス様が言った。
「うん、そう、よくおばえてたね。」
ウェティウス様記憶力いいだよね♪
「保子さん、よく遺跡とか落ちてくるんで、えーと。」
知ちゃんが言った。
「落ちてくる魔王様でしょう、有名な。」
異世界にくるまえもその人のところに
異世界人が落ちてきたって報道みたよ。
秩父連山の管理魔王で空間遺跡が就任した次の日に落ちてきたとか有名だよね。
「知ってるんだね。」
知ちゃんが言った。
「うん、有名だから。」
あの異世界人、知ちゃんのお兄さんだったのか。
「そうなんだ。」
知ちゃんはそういいながらシフォンけーきを出した。
「また、あうことにしたの。」
知ちゃんはニコニコした。
うん、良かったね。
「そう言えば、神無月さんとどうなってるの?」
私はウェティウス様に食事介助をしながら聞いた。
「ああ、付き合ってるわよ。」
知ちゃんが言った。
「神無月警護官はそなたを抱き上げぬのか?」
ビックリしたようにウェティウス様が言った。
「別に抱き上げませんよ。」
知ちゃんが言った。
「普通だよね。」
私は言った。
「うん、普通抱き上げないよね。」
知ちゃんが言った。
「ムリュフ人や異世界人はおかしい、何故、愛しいものを抱えておかずにいられるのだろう、不安ではないのか?」
ウェティウス様が私の抱き込みを強くしてきた。
「ウェティウス様、苦しい。」
私は言った。
「律、そなたは私の宝物だ。」
ウェティウス様はそういってキスをした。
あのさ、苦しいんだよね。
「陛下、りっちゃん、苦しそうですよ。」
知ちゃんが言った。
うん、苦しい。
「すまん、律。」
ウェティウス様が腕の力がゆるまったので
お花畑の向こう側をみずにすみました。
こんだけ抱き込まれたのひさしぶりだよ。
やっぱり不安なのかな?
「ウェティウス様、私はどこにもいかないよ。」
そういって頭を撫でた。
「律。」
ウェティウス様は私のその手をもって指を
甘噛みした。
「アマアマね。」
知ちゃんがグーレラーシャのお菓子を食べたみたいな顔をしてる。
ねぇ、ウェティウス様。
私、もう、ウェティウス様から
離れる気全くないから
大丈夫だよ。
ウェティウス様の事
愛してるもん。
知ちゃんのお兄さんと保子魔王は
落ちてくる魔王様シリーズに出ています。
竜はウサギを乗せて配送するにも翔さんと保子さんと明菜ちゃんは出ています。
よろしくお願いいたします。




