その4 律、女王陛下と再会する...ハア
私が、のんびりし過ぎたせいで、女王陛下とまた会ったよ...ねぇ、私、バカ?
「律と言うそうだな。」
...夜も麗しいですね、女王陛下。
「情報、逐一報告みたいですね。」
私の個人情報は保護して...もらえないんだろうな。
「...では、行くか。」
...なんで、女王陛下って人にいちいちキスをするんだろうな...スザナさん顔が赤い...。
「...どこにですか?」
解放してくれるわけじゃなさそうだ...って横抱き?私は荷物かなんかかい。
「食事に行く、移動するから抱えた。」
...そうですか、その抱え方苦しいんですが。
「重いので、下ろしてください。」
扉が開いたら逃げよう。
「逃げるからダメだ、昼間も中庭に出ようとしたと聞いた。」
バレてる...情報公開中じゃあな。
「陛下、女性にその抱き方は、ちょっと。」
スザナさんが言った。
「そうか?では、こうしよう。」
ひょいと抱え直されて...今度は赤ちゃん抱っこですか...やめてほしい、しかも片手だし、どんだけ力持ちなのさ。
食堂は、椅子とテーブルだけど、エスニックな感じのする部屋でやっぱり豪華だった。
「美味しい...でも...。」
しょっぱい、ギリギリ美味しいって感じで、肉料理、詰め物系多い、米もピラフとか系の味付け、付け合わせ系らしい、パンも出てるしな...日本人的には濃い味付けなんです、野菜も少ないし、揚げ野菜より煮物、生野菜がいいな。
「でも、なんだ。」
女王陛下、良くそんなにたべられるよな、ナイフさばきもきれいだし...。
「いえ、別に...。」
血圧上がったり、お腹壊さないように自重しよう。
「...食事が合わないか?」
心配されたよ、合わないといえば合わないけど、出された物は毒以外食べてみろって異世界生活想定訓練でもいってたし。
「...大丈夫です。」
なんとか、食べられるし。
「無理するな、不都合は直ぐに言え。」
...完璧に無理じゃないから言わない。
「美味しいぞ。」
女王陛下が切って取り分けてくれる料理は肉料理が多い、これは丸鶏にピラフ詰めらしい...食事、終わったら、この料理みたいにたべられちゃうのかな。
「もういいです。」
これ以上食べられません。
食後のデザートは、駄々甘だった、甘い栗のパイにハチミツソースとか、甘過ぎ、そういえば、お茶も紅茶シロップみたいに甘かったね。
「律、食べないのか?」
女王陛下は、パクパク食べてるよ。
「いらないです。」
見てるだけで、口がだだ甘になるよ。
帰りも、赤ちゃん抱っこされた...逃げたいのに。
「律、朝の続きだが...。」
女王陛下はヤル気満々らしい。
私、経験ないんだよね...こまるよ、何?その怪しい微笑み。
「.......するんですね。」
ハア、嫌だ、この獣系女王陛下め。
「さっしが良くていいな。」
そのまま、ベッドルーム連れ込まれルート嫌だよ。
部屋に戻ると知らない女の人がスザナさんと待っていた。
「陛下、まずはおめでとうございます。」
そのスザナさん位の女性が言った。
なにがめでたいんだろう?
「...今日は、都合が悪い、ダファヤ師、明日にしてもらえないだろうか?」
ダファヤ師?何かの先生なのかな?
「いえ、今日こそ、必要です。」
とダファヤ師さんは言った...何だろう?
「房中術の先生です、律。」
スザナさんが私に言って、邪魔しないようにと隣に部屋に(内側の扉がついてる。)私を誘導した。
「その間にお身体を見せてください。」
隣の部屋に医療関係者っぽい人達が待機していた。
...今さら、身体測定とか検査するんですか?
夜なのに...。