その10 律、ヌーツ帝国皇帝夫妻をもてなす。
今度はヌーツ皇帝夫妻が新婚旅行何だって。
レイちゃんと話せるよ。
「グーレラーシャは涼しいですね。」
ギルデアス皇帝が言った。
庶民の格好をして髪を茶色にしている。
変装しなれてるな。
レイちゃんも庶民の格好してる。
あんなに美人なのに風景に埋没してるよ。
今、グーレラーシャ下町ツアーでご接待中です。
あのーその変装ご伝授賜りたいな。
私、顔うれまくりなもので。
ウェティウス様も変装してます。
髪を赤毛にすると埋没するみたいです。
ねえ、変装って王族のたしなみ?
私、髪の毛かくすくらいしか思い付かんよ。
まあ、いいけどね。
「どのみち抱えられてるば目立つし...目立たない?」
案外女性が抱えられてるよ。
求愛行動って本当だったんだ。
「ジェイア、抱えたい。」
偽名ガルディオンさんが言った。
「断るよ、私達どう見てもグーレラーシャ人じゃないし。」
レイちゃんが冷静に言った。
「ジェス。」
あの護衛官が一言、言った。
この人も美形なのに見事な変装だな。
「ビー兄ちゃん、潜伏の基本だよ、目立たないのが。」
レイちゃんが言った。
潜伏してるわけじゃないのに...。
「いらっしゃいませ~。」
知ちゃんが言った。
「あー、陛下、りっちゃん、変装?」
いきなりばれたよ。
「なんでわかった?」
ウェティウス様が言った。
「陛下はともかく、りっちゃんがそのまま?頬被り可愛いね。」
可愛い言われた。
「あっちの方達も大物でしょう。」
知ちゃんすごいよ。
「何故そう思う?」
ウェティウス様が聞いた。
「二人がつれてきた時点でそう思うよ。」
あ、そうだね。
「ヌーツの皇帝夫妻だ、接待を頼む。」
ウェティウス様が言った。
「はい、シフォンケーキでいいですか?」
知ちゃんは言った。
「店主さんこのケーキの作り方教えてください。」
レイちゃんが言った。
「いいですよ。」
シフォンケーキはまったのかな?
ウェティウス様もはちみつにつけて食べるの好きだし。
「旦那さんがビックリするよ。」
レイちゃんが言った。
...レイちゃんの旦那さん隣にいるけど。
「ハナミズキででるといいな。」
ハナミズキ?
.....なにそれ?
「うん、このチーズケーキも教えてほしいよ。」
ああ、おいしいよね、チーズケーキ。
「塩クッキーも酒の肴に良さそうだな。」
塩クッキー...せんべいの事だよね。
「米でクッキー作る発想力はなかったよ。」
レイちゃんが言った。
「律。」
ウェティウス様が口移しでお茶を飲ませてくれた。
もちろんウェティウス様の膝の上です。
「ジェイア、膝の上にどうだ?」
偽名ガルディオンさんが言った。
「嫌だよ、それよりシュークリームが気になるよ。」
レイちゃんは言った。
「レイちゃんってよんでいいですか?」
私は聞いた。
「え~と、ジェスがいいな。」
レイちゃん...ジェスちゃんが言った。
「ジェスちゃんはお菓子気に入ってくれた?」
気に入ったっぽいけど。
「うん、気に入ったよ、あ、気に入りました。」
丁寧語なれてないっぽい。
フェデルーダ護衛国の王女様立ったんだよね。
「良かったよ。」
私は微笑んだ。
まだ、滞在するからジェスちゃんとゆっくり話したいな。
あと、強そうだから。
技も見せてもらいたいです。
ゆっくりしていってくださいね。




