その9 律、日常生活に戻る
今日もウェテイウス様の腕の中です。
安心、安心…あー、やばすぎ。
「ウエティウス様、平和っていいですね。」
ウェティウス様のお膝の上でボーとしながら言った。
「この辺はな。」
ウェティウス様がほほ笑んだ。
「そういえば、傭兵ってファモウラ軍国とアキュア聖国あたりで戦ってるんですよね。」
かなり遠いけど戦争はあるんだよね。
この世界は。
「ああ、ノルティウスもエリスディアもそちらにいる。」
ウェティウス様が言った。
ウェティウス様のご兄弟だよね。
ノルティウス様求愛出来る女性見つかったかな。
「ファモウラ軍国ってなんで戦争なんてしたがるんだろう。」
理由があるんだよね。
「あの辺は寒いからな、そのせいでより豊かな方へと指導者が説いたようだな、何代かまえの総督?というのか?そのときの王を倒して、南へ下り食料をと言うスローガンで民衆を動かしたらしいな。」
ああ、やっぱり、カリスマ性のある指導者が
動かしたのか。
「まあ、大きくなった分内紛もあるようだ。」
よく情報入って来るよね。
ああ、王さまだったね。
「...まあ、ファモウラが世界制服でもせぬ限りこちらは平和だ。」
ウェティウス様がそういってキスをした、
私に出来る事はないし...。
ファモウラが征服活動を止める事を祈るよ。
「律様のお父様は律様そっくりで可愛いですわね。」
サリュウスのお姉さんが言った。
「グーちゃんだよ、うん、それストレスらしいから言わないでやってください。」
可愛いお父さん...友達によく言われたよ。
「グー...いえ、律様、そろそろ休憩かと思いまして、お茶の準備をしましたわ。」
サリュウスのお姉さん、グーちゃんいいかけた。
草の根運動頑張ろう。
「そうか?ではいこう。」
ウェティウス様に抱き抱えられて
ソファーに移動した。
ああ、反地面生活続行中だよ。
「律、ようかんだ。」
ウェティウス様がミドリ色のようかんを口移しで食べさせてくれた。
「...ふつうに食べさせてほしい。」
私は呟いた。
「駄々をこねるのはこの口か?」
そういってウェティウス様にキスされた。
前もされた気がする?
何か私学習しないな。
「相変わらずアマアマですね。」
ニノミ内務担当官が言った。
今日もミントグリーンのくせ毛がきれいにととのえられている。
「いいですぞ、お世継ぎ誕生まじかですぞ!」
ガナリス内務担当官長が言った。
まだだよ。
「グーち...律様の尊い犠牲は忘れないわ。」
サリュウス秘書官が言った。
本当にグーレラーシャに戻ってきたんだね。
しばらく、平穏無事でいきたいな。
ウェティウス様の腕の中で
羞恥心無さすぎだけどいいや。




