幕間 異世界の賢い?金の大ウサギ(栗落花秀明)
律がお嫁に行っちゃったよー。
お父さんは悲しい。
「律。」
婿殿は律にキスした。
抱き上げて地面に下ろさないし。
「ウェティウス様、親が見てるので自制してください。」
律が言った
「無理だな。」
婿殿はそういって律の首にキスマークをつけた。
「ラブラブなんだね~。」
満が言った。
「ごめんね、エロエロで。」
律が言った。
そうだよ、エロエロエロエロだよ。
男親がいる前で何してるのさ。
「律の父上様は律によく似てらっしゃいますね。」
ニコニコしながら律の養母だって言うスザナータさんが言った。
「一卵性の色違いの親子っていわれてます。」
律が言った。
僕のほうが背高いけどね。
「甘いな。」
紅茶シロップみたいだ。
「かわいい。」
秘書らしい女性が僕をみてつぶやいてる。
僕もう子持ちのおっさんだよ。
「律の母上様は次元門と言うものを制作されるとか、こちらで準備するものはありますか?」
婿殿が言った。
「…うーん、別に土地だけで大丈夫ですよ。」
満が言った。
「お泊りは王宮に部屋を準備させましょう。」
婿殿は駄々甘い紅茶をのみながら言った。
「ありがとうございます。」
満も平然と紅茶のんでる。
「ねえ、満、甘くない?」
僕は紅茶を持って言った。
「え、甘くないわよ。」
ええ?なんで?
「律様のお母様ですから紅茶に砂糖はおいれにならないと思いまして。」
秘書らしき人が言った。
「僕もお砂糖いらないよ。」
僕がそういうとなんかみんな生温かい目で見てた。
「男性でしかも律様なみにかわいいのにお茶に砂糖はいらないのですね。」
…かわいいいうな、僕と律たしかに似てるけど
金髪で青い目の僕と黒髪で緑銀の目の律じゃ全然違うじゃん。
「お父さんわがままいわないの。」
満が言った。
婿殿が召使い?に命じて案内してくれた部屋は大きくて
いかにも王宮って感じだった。
「律の部屋と遠いよー。」
僕は言った。
「仕方ないでしょう?あっちは国王夫妻なのよ。」
満が言った。
「だって律が何されてるか心配だよー。」
僕は言った。
「新婚なのよ、子作りにきまってるでしょう。」
満があっさり言った。
わーん、いやだよー。
満と次元門の設置予定の場所をおとずれた。
だって王宮いると妄想ふくらんで婿殿攻撃して
絶対によけられるもん。
「おとうさん、環境の修復作業はどうかしら?」
僕は感覚を拡げた。
僕は環境修復師だ。
だから、設置場所のゆがみも調整できる。
「ほとんど大丈夫あとは作りながら調整かな?」
僕は言った。
「じゃあ、そのようにしましょう、秀明さん。」
そう言って満は僕の頬にキスをした。
満さん、頑張ろうね。
律を一刻も早く里帰りしたいだろうし。
静お祖母ちゃんも待ってるよね。




