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女王陛下(多分)と異世界人(確定)  作者: 阿野根の作者
律、グーレラーシャで新婚生活する。
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その2 律、結婚披露宴に出る…そのあと初夜だよね…。

結婚披露のパレードが終った。

沿道に沢山の人達がいてびびりました。

私、庶民なんですよー。

でも、頑張ってほほ笑みました。

だって、愛するウェティウス様の伴侶になったんだもん。

ウェティウス様の腕の中で…やっぱり恥ずかしいよー。


…笑顔で顔固って本当だね。


「律。」

結婚披露宴でまず、キスってなにさ。

ウェティウス様の膝の上にいます。

隣の豪華な椅子、私の為に用意されたんだよね。


「このたびは御結婚おめでとうございます。」

スザナおかあ様と同じ年代の女性がいった。

この人だれ?はじめて見たよ。

「ゼストレダ財務担当官長か。」

ウェティウス様が言った。

「陛下が浪費癖のある御令嬢を伴侶にお迎えにならず良かったです。」

…浪費癖って…ないと思うけど。

「…律は欲があまりないからな。」

ウェティウス様がほほ笑んだ。

そんな事ないよ。

ウェティウス様とずーと一緒にいたいって欲があるよ。

両親も祖父母も心配してるよね。

私、自分の欲望に忠実だよ。

「今回の結婚式も費用が少なく済みました。」

そうなんだ…。

それは良かったよ。

「やはり、衣装代が花嫁衣装のみと言うの良かったみたいです。」

…はて?それしか提示されませんでしたよ。

お色直しとか必要でしたか?

ま、着替えるのめんどくさいからいいや。

「…客よせにもなっただろう。」

ウェティウス様は言った。

「ええ、可愛い、グーレラーシャの黒ウサギを一目見ようと外国人も観光にきたようです。」

ニコニコ笑いながらゼストレダ財務担当官長言った。

客寄せパンダも出来たのか。

それはよかったよ。

「これからの御活躍を期待いたします。」

ゼストレダ財務担当官長はそういって駄々甘のはちみつタルトをおいていった。

ああ、酒のまない宴会だからか。


宴会の料理はいつもより豪華な詰め物系多い肉料理に

私の好きな魚料理と生野菜、煮物系少しというラインナップだった。


それはいいんだけど…。


あの結婚祝い飴細工タワー…。

大小あわせて50個?70個?ともかくありすぎる。

もうしあわせたように黒ウサギかかえた獅子のモチーフだし…。

たしか王都中心にいろんな飴屋さんに発注かけたんだよね。

お祝いに送ってくれたお店もあるらしいし。

なのにどういうわけか黒ウサギをかかえた獅子のモチーフ…。

ダメージだよ。


「りっちゃん…じゃない、律様。」

知ちゃんが来てくれた。

「りっちゃんで。」

律様もういやだわ。

友達にいわれるの。

「そう、呼んでやってくれ。」

さっきウェティウス様に食事介助した時。

はちみつタルトをもってた、私の指を甘噛みしていたウェティウス様がいった。

今日もエロエロしいよ。

「…りっちゃん、ウェディングケーキ搬入したよ。」

知ちゃんが言った。

神無月さんがワゴンでウェディングケーキをもってきてくれた。

四角い台の生クリームで覆われた大きいケーキ。

その上に小さいシュークリームでもみの木みたいな円錐形になっているケーキ。

あのところどころみえる丸い緑と白のはヨウカンだよ。

黄色の所は栗かな?

「クロカンプッシュにしちゃったわ。」

知ちゃんはニコニコしながら言った。

子孫繁栄の願いをこめてのフランスのウェディングケーキなんだって。

ありがたいよね。

今日の知ちゃんはグーレラーシャな足首丈の青い長衣を着てます。

神無月さんは警護官の制服です。

「ありがとう、うれしいよ。」

沢山子供産めないけど子孫繁栄出来るといいね。


「律、おかあさまは複雑な気分です。」

スザナおかあさまがやってきました。

ライエスおとうさまも一緒です。

サルティーアス兄ちゃんとクーシャルーカ兄ちゃんもついてきてます。

ティー兄ちゃんは本当はウェティウス様の警護につきたかったらしいですが。

花嫁の兄だしさすがにとめられました。

「スザナおかあさま、私、幸せだよ。」

私は言った。

「陛下の腕の中にいれば律は幸せでしょう。」

ティー兄ちゃんが口をはさんだ。

「そうだよね。」

クー兄ちゃんが言った。

「…最強の獣の律をあげてしまいました。」

スザナおかあさまは泣きそうな顔で言った。

「スザナ、陛下は律を大事にしてくれるよ。」

ライエスおとうさまがスザナおかあさまの肩をそっとだいて言った。

「律は私の宝物だ大事にする。」

ウェティウス様が言った。

いつもありがとう、でも、くすぐったいな。

「陛下、律をお願い致します。」

スザナおかあさまがいって綺麗なグーレラーシャの礼をした。

ここにきてからの家族だけどこんなに大事にしてくれてありがとう。


色々な人がきてそのたびに駄々甘のお菓子が山となっていった。


…宴会終ったよ…。

しょ、初夜ですか…・



「なにかあったらすぐにいってくださいませ。」

ダファヤ師さんがカギュレヒムさんと一緒に待機場所にさがった。


「……ウェティウス様。」

私はドキドキして私の麗しい夫の顔を見た。

今、二人でウェティウス様のベッド座っている。

「律…私にまかせるがよい。」

ウェティウス様はほほ笑んで私にキスをした。

そのまま、押し倒されて…。



「律…おはよう。」

ウェティウス様にキスされた。

なのに反応出来ないってなに?


…やっぱり、ウェティウス様は獣だよ。

初心者の私と朝までってどんだけだよ。

ああ、朝日が目にしみる…。

だるいし痛いし…。

うれしはずかし初夜あけの朝なのに…。

動けないよー。

…陛下は獣らしいです。

物語は続きます。

よろしくお願い致します。


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