その1 栗楽花 律、律・グーレラーシャになる。
ついに、結婚式当日です。
今日から私は、律・グーレラーシャになるんだよね。
「では、行こう。」
ウェティウス様がいつも通り私をお姫様抱っこして神殿の通路をあるきだした。
闘神レファルト・デェレウスと言うのがグーレラーシャ傭兵国の守護神なんだって。
やっぱりそうだよね。
テーマカラーは深紅です。
だから王室の色も赤なのか...。
一般人も赤使えるけどね。
「沢山人がいるね。」
神殿の柱の前には沢山の人がいた。
ドーリュム家の家族も正装して前の方にいるよ。
スザナおかあさま泣きそうだよ。
国王陛下の結婚式だから沢山いるんだよね。。
ウェティウス様さすがに今日はエロエロしい
ことしないよね。
あー、夜はもっとエロエロしい事されるんだったよ。
大丈夫かな?私
祭壇の前には赤い長衣の神官さんと神官さんにみえない人が立っていた。
「レファルト・デェレウス様は御光臨くだされたようだ。」
あの人神様なんだ。
明正和次元でもよく人の世界に普通にいるよ。
やっぱり近い世界かもね。
深紅の髪に赤茶色の瞳の女性?男性?....ウェティウス様タイプだな。
ウェティウス様の方が美人だけど。
「性別どっちですか?」
こそこそとウェティウス様に聞いた。
一年以上私ウェティウス様の性別わからなかったし。
「レファルト・デェレウス様は両性をお持ちだ。」
ウェティウス様がやっぱりこそこそ言った。
そこも明正和次元の戦いの神と一緒かい!
確か両性もってたよ、シアリス・ハミローヌ神。
当代は男よりらしいけど。
闘神様もみつあみしてて格好もグーレラーシャの盛装っぽい。
やっぱり強そうだ。
「グーレラーシャの新しき伴侶...異世界の賢い黒ウサギ。」
何か楽しそうに笑ってますよ、この人...神様か。
ウェティウス様が珍しく自主的に私を下ろした。
でも、この花嫁衣装だと一歩も歩けません。
「ご降臨賜りありがとうございます。」
ウェティウス様が丁寧にグーレラーシャの礼をした。
私も一緒にしておいた。
「おいで、異世界の賢い黒ウサギ。」
...レファルト・デェレウス神に抱き上げられた。
赤ちゃん抱っこですが。
「これから、グーレラーシャの賢い黒ウサギになるね、時代は動く、いい方に、祝福しよう。」
レファルト・デェレウス神は、まだ、膝まずいている、ウェティウス様の頭に手を当てた。
「グーレラーシャの獅子と黒ウサギの間に沢山の子供が生まれるように。」
私のお腹に手をあてた。
あー、無理ですよ。
私、無駄に静お祖母ちゃんと近いし。
力強いんで子供は一人か二人くらいしか...。
兄弟いないのもそのせいだし。
「ありがとうございます。」
ウェティウス様は言った。
レファルト・デェレウス神は
ウェティウス様に立つように言って立たせた。
「グーレラーシャの賢い黒ウサギを。」
そういってレフェルト・デェレウス神は私をウェティウス様に渡した。
安心したよ。
ウェティウス様の腕の中が私の場所だ…。
いいのかな?それで。
「グーレラーシャの新しき夫婦に祝福を!」
「おめでとうございます!」
沢山の人が祝福してくれました。
こっちの世界って誓いの言葉とかいわないのかな。
ウェティウス様がみんなにむかって言った。
「私は、律・ドーリュムを娶り、律・グーレラーシャにすることをここに宣言する。」
…宣言されちゃったよ。
もう逃げられないね。
逃げる気ないけどね。
やっと、律・グーレラーシャになりました。
…これから王都中パレードして
結婚披露するらしいです。
そのあとは結婚披露宴だし。
「律。」
ウェティウス様は私に深くキスをした。
今日、出来なかったもんねー。
…すごく列席者に見られてる。
「恥ずかしいよ。」
こんなに人がいる所でしないでよ。
レファルト・デェレウス神もニコニコしながら見てるし。
「なにをいまさら…今日は初夜だぞ。」
そういってまた、キスされたよ。
そうだよ。
今日は初夜だよ。
わー、なんか恥ずかしいよー。
ウェティウス様とどうなっちゃうんだろう。
私、全然わからないから心配だよ。
頼むよ、ウェティウス様やさしくしてください。
獣のバージョン無理だからね。




