その25律、ウェデングケーキを地球世界の菓子職人に依頼する。
知ちゃんにウェデングケーキを作ってもらうことにしました。
だって憧れなんだもん。
それに観光の勧誘にもなるし。
結婚祝い飴細工タワーきついよー。
「....結婚祝い飴細工タワー...恐ろしいわ。」
知ちゃんも絶句してました。
「ね、だからお願い、シフォンケーキじゃできないかな?」
ウェティウス様、シフォンケーキ好きだし。
「....柔らかすぎて無理かな、普通のスポンジケーキがベースでいい?」
知ちゃんが言った。
「うん、いいよ、よろしくお願いいたします。」
わー、楽しみー。
「石川嬢、結婚式にも参加していただきたい。」
ウェティウス様が言った。
「良いですよ、服装どうすればいいですか?」
王族の結婚式だからね。
どういうかっこうがいいのかな?
明正和次元なら正装で大丈夫だけど。
それか盛装。
「衣装はこちらで用意しよう、申し訳ないが、グーレラーシャ滞在中の異世界人として参加してほしい。」
アピールか、各国に対する。
「....動きやすい衣装でお願いいたします。」
そうだよね。
足首丈の長衣が限界なのにー。
花嫁衣装の長さなに?
「考慮しよう。」
ウェティウス様は言った。
「知美ちゃん、シフォンケーキ一個!」
ウェティウス様にキスされてるときに誰か来たみたいだった。
「....げ、国王陛下。」
げ?国王陛下?
やっと解放されて入口をみると黒いここでは珍しい短い髪の男性が固まっていた。
「神無月警護官、そこは邪魔だと思うが。」
ウェティウス様が言った。
「神無月さん、いらっしゃい。」
知ちゃんが言った。
「こんにちは、知美さん。」
後ろからエルフの女性も来たみたい。
「陛下?黒ウサギさんもいる。」
エルフさんが呟いた。
「ネイレア警護官もきたようだな。」
いつも思うんだけどさ。
ウェティウス様って凄いよね。
警護官とか内官の名前と顔ほとんど把握してるよね。
「ここが王室御用達って本当だったんだ。」
ネイレアさんが呟いた。
あー、あの獅子が黒ウサギ抱えたマークだと王室御用達感ないしね。
「遠慮せず、入るがよい。」
ウェティウス様が言った。
うん、ここの敷地王室のものだしオーナーっていえばオーナー?かな?
「神無月さん、シフォンケーキありますよ。」
知ちゃんがきをつかった。
「ああ、ありがとう。」
神無月さんって礼法の授業の時高得点連発してた人だ。
...あとは、ムリュフ精霊国の礼法のくせが抜ければ完璧って先生がいってた。
「律、他の男に目を向けるでない。」
ウェティウス様....私の顔自分の方に向けさせてキスしないでよ。
「恥ずかしいよ。」
知ちゃんのお店でお客さんもいるのに。
「駄々をこねるな。」
余計、キスされました。
「アマアマなのね。」
ネイレアさんが言った。
「....知美ちゃん、ムリュフ精霊国のレシピで作った、ヨウカンは?」
神無月さんが言った。
ヨウカン?ヨウカン!
「神無月さん、その人の結婚の御祝いにサプライズであげようと思ってたんだよね。」
知ちゃんが私の方みて言った。
「えー?私?」
嬉しいな♪
「ありがとう、知ちゃん♪」
栗蒸しヨウカン大好きです。
「...小豆がどうしてもなくてね、うぐいす豆のヨウカンなんだけどね。」
そういって緑の栗いりヨウカンを冷蔵庫から出してくれた。
「アズキというのは故郷にもなくて、いんげん豆か、うぐいす豆のヨウカンが主流です。」
緑か、白なんだ。
でもヨウカンはヨウカンだもんね♪
「黒ウサギさん...可愛い♪」
ネイレアさんは私の言動見てたみたいだ。
「おい、ネイレア、律様だ。」
あ、黒ウサギでいいのに。
「黒ウサギでいいですよ。」
律様、もういいや。
「りっちゃん、ヨウカンまだ、試作だからウェデングケーキに出来たら飾り付けるね。」
あ、食べさせてくれないんだ。
「律、あれは、菓子か?」
ウェティウス様は不思議そうに言った。
「うん、豆を甘くにて潰してセラチンか、寒天で固めたヨウカンっていうお菓子だよ。」
ウェティウス様はそうかといってまじまじ見てた。
「神無月警護官とネイレア警護官は私達がいるとくつろげないようだ、帰ろう。」
ウェティウス様は私を抱き抱えて立ち上がった。
「石川嬢、よろしく頼む。」
ウェティウス様は言った。
「楽しみにしてるね。」
知ちゃんに手をふった。
「すまん、街を見せてやりたいが、忙しい。」
ウェティウス様はそういってキスをした。
忙しいのはわかる。
通常の仕事と結婚式の準備が並行であるし。
私も忙しいもん。
でも、なんでいちいちキスしたり。
頬なめたり、指なめたりするのさ。
人も多くなってるし、
恥ずかしいので自制してください。
陛下の私室ではすきだけしていいからさ。
....ああ、今度は首にキスされたよ。




