グーレラーシャの獅子8
律が異世界の大きい丸ウサギになっちゃうから歩かせてください。
と駄々をこねた....可愛すぎだ...口付けた。
律は翼人のせいか華奢だからな。
少しくらい肥えてもいいと思うが。
「あー、やっぱり鈍ってるよー。」
王族用の修練場でどうしても下りると
言い張ったので口付けしたあと下ろしたが...。
律は普通の扇子を出して何してる?
体術のかたにしては優雅な動きだが。
「息子、律嬢はほおっておいて大丈夫だ、警護官に任せておけ、久しぶりに手合わせしよう。」
父上様が言った。
クーシャルーカとオブディアがついてるなら大丈夫か。
「だいぶ、腕をあげたようだ。」
父上様に誉めていただいたがまだまだだな。
「そうじゃのう、ラシティウスは、珍しい戦術を習ったようじゃのう。」
父上様が使った剣術は少し変わっていたな。
「フェデルーダ護衛術です。」
フェデルーダ護衛国人まで交友が父上様はあるのか?
フェデルーダ護衛国自体はもうないが。
ヌーツ帝国に吸収され属国となったとか。
ヌツオヨ大陸は調度、律が来た頃、ヌーツ帝国に統一されたから。
「それより、律嬢の体術もどきの方が気になる。」
父上様が言った。
確かにおもしろい動きをしている。
「....筋力落ちてるなぁ。」
一通りやったあと律は呟いた。
「律嬢、何をしておるのじゃ。」
祖父上様聞いた。
「踊りのかたの練習です。」
踊りをしてるのか。
律は、そう言えば踊りをすると言ってたな。
「翼を使うのをこれからします。」
そう言うと律は金の翼を出した。
「律嬢は、筋力が伴えばウェティウスより強いかも知れぬのう。」
祖父上様が面白そうに言った。
「一般的な風読みの民のよりは強いな。」
父上様も感心したように言った。
律は強いのか。
まあ、筋力が伴わないから弱いが。
律が翼をしまった。
「律。」
離してる間の不安感をぶつけるように抱き締めて口付けを何度もした。
「熱いのう、孫。」
祖父上様の声が聞こえる。
「息子抱き潰すでないぞ。」
父上様、それはあなたに言われたくない。
母上様によくしていた。
「ウェティウス様、人前じゃあ恥ずかしいよ~。」
律の胸元にキスマークをつけてると
律が言った。
では、どこですればいいんだ?
部屋に連れ込めばいいのか?
一日中、仕事の間も律に口付けできないなんて耐えられない。
律、人は沢山いる諦めて
だれの前でも受け入れよ。
恥ずかしいと言わない律は律でないか?
私は、そなたが太ろうがウサギになろうが
そなたをこの腕の中から出すつもりはない。
だから、諦めよ。
愛しい婚約者、律。




