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女王陛下(多分)と異世界人(確定)  作者: 阿野根の作者
律、異世界に召喚される。
32/103

ドーリュム家次男の観察(クーシャルーカ・ドーリュム)

異世界人、栗落花 律が律・ドーリュム。

つまり、オレの妹になって1年たった。

今日も律は陛下の腕の中だ。

律は陛下に寵愛?溺愛?いや激愛か?

ともかく愛され過ぎてる。


なのに傾国なし!

むしろ、陛下は余計に仕事してる。

律、どんな裏技使ったか教えてくれ!


「仕事いってくるね。」

律が王宮のドーリュム部屋郡から出ていくようだ。

「いってらっしゃい!陛下には気を付けてください。」

母上が無茶な注文つけた。

「...出来るかな?頑張るよ。」

テンションひくく律が言った。

「律、今日はオレが警護の担当者だ、一緒に行こう。」

オレが言うと律はニコッとした。

妹は可愛いな♪

「クー兄ちゃん、よろしくね。」

律が可愛い声で言った。


律はお世話係なので中庭を通って陛下を迎えに行く。

前、逆に陛下が来て律を抱き上げられた時

母上が逆上したからだ。

「律。」

律は案の定陛下に会った瞬間に抱き上げられた。

「ウェティウス様、おはようございます。」

律はあんまりテンションは高くない女だからな。

早速口づけですか?陛下。

「ウェティウス様、クー兄ちゃんがいるのに恥ずかしいよ~。」

気にしなくて良いよ。

警護官は基本的に守秘義務もあるし。

私語も厳禁だ。

(これ、失敗して陛下に鍛練うけた新人が去年いたな。)


「では、行くか。」

陛下は律を抱えたまま執務室へ行った。

「歩けるのに~。」

律が何かいってるけど。

あきらめろ、求愛中はそんなもんだ。

オレもいつか、ああになるんだろうな。


「陛下、おはようございます。ドーちゃんおはよう。」

サリュウス秘書官がのんきに言った。

「おはよう、サリュウス秘書官。」

陛下が律を離さず言った。

「おはようございます。」

律が言った。

「ウェティウス様、下ろしてください。」

律が言った。

「少しまて。」

陛下はながながと律に口づけした。


いつでも一緒であんな感じだよな。

でも、律って全然、派手じゃないよな。

歴史書だと寵愛された愛人が贅沢三昧して国を滅ぼした。とか聞くけど...。

律と陛下なんて菓子たべに行くくらいだぞ。

たまに、生誕祭とか新年祭とかでお揃いっぽい格好してるけど。

あれは観光客よせだしな。


「律が慎ましい女で良かったと言うことか?」

思わず呟いた。


「ドーリュムさん、ケレス森人国より経過報告来てます。」

ニノミ内務担当官が書類を律に渡した。

「....樹木の精霊と新しい関係か...いいな、お仕事の成果があがって。」

律が言った。

そう言えば、律は異世界では現場な人で

毎日バリバリ働いていたと言ってたな。

「これも、律のお陰だとゼキフィーラ国王から親書がついていた。」

陛下が律を抱き上げて言った。

「私のお陰じゃないけど嬉しいな♪」

律はニコッとした。

ああ、また陛下に胸元にキスマークつけられてる。

「律。」

次は口づけですか?わー、思わずしゃべった新人の気持ちがわかるな。


なるべく、キスマークつけないでほしい。

母上がさ、過剰反応して大変なんだよね。

律は淫乱女じゃないのに~って。


「休憩にしますか?」

律が言った。

適度に休憩させるのが仕事効率化の手段なのか。


「律、甘いぞ。」

陛下がマスカットの実の皮を剥いて口に含んだ。

ああ、口移しされてるよ。

馴れないみたいで律は赤いな。

「うまいか?」

陛下が律に言った。

「おいしいですよ。」

でも普通に食べたいと律は呟いた。

「駄々をこねるのはこの口か?」

そう言うと陛下は律に口づけた。


母上に絶対に見せちゃいけない職場だな。


母上は多分最初は、

陛下の伴侶として律を王室にやる後ろ楯として養子縁組みしたんだよな。

あの賢さに惚れ込んで。

でも、あまりに律が可愛い過ぎて、

今は陛下の元にあげるのいやみたいだ。


でも、母上、どう見ても律の行先って陛下の元以外ないとオレ思うんだけど。

いい加減、律と陛下のために折れなよ。

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