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シスター④

 

「…………本気なのね?」


「うん」と頷くと、シスターは少し俯いた。

 

 沈黙が続く。

 俺はうるんだ瞳でシスターを見た。

 

 ……心なしか、蔑んだように見られてるかもしれないって思いが湧いてくる。


「…………わかったわ」

「ほんと!? ほんとにいいの……?」

「ええ」

「ほんとに……?」

「何度も聞き返さないの」

「ごめんなさい! じゃ、じゃあ、いくよ……?」


 シスターが頷くと、俺は近寄る。

 

 そして。

 

 むにっと、胸を触った。


 ……ああ……………………………………ああ…………………………。

 胸だ……………………。


 感動だ。

 感動しすぎて…………この手の感触が……俺の脳を支配する……。


 ……って、落ち着け俺!

 

 おっぱいを触ることが目的じゃない!

 ブラジャーを早く発現させるんだ!


 シスターの胸に両手を当てたまま、脳内で、「ブラジャーよ、出ろ!」と力強く念じた。

 だが、なんの変化もない。


 ……おかしい。

 ただ触るだけじゃダメなのか?


 と、ここで思い出す。

 ……そうだ! 設定にブラジャー発現のスペルが書いてあった。……確か、『ブラジャーショーアップ』だった。

 

「ブラジャーショーアップ!」

 

 変化はない。

 

 ……あれ? なんでだ!? 触り方が違うとかかな……?

 俺はシスターの胸を少し強く揉んでみたり、擦ったりしてみた。


「ブラジャーショーアップ!」

 

 だけど能力はいっこうに発動しない。

 

 なぜだ!? どうして発動しない!?

 俺は更に揉む力を強くする。


「……んん、あっ」


 ……え?


 シスターが声を漏らした。

 赤くした顔は斜め下を向き、歯を食いしばっている。


「ちょっ! あっ! うえい!? ああああ!?」

 

 俺はとっさに両手を引っ込めた。


「ご、ごめんシスター! わざとじゃないんだ! ほんとだよ!? だけどどうしよう……能力が発動しない……!」


 俺は正直に答える。

 やり方が間違ってるのか……? 


 もう一度確認するために、窓を出しブラジャー発現の説明文を見る。


 ブラジャー発現:対象者のおっぱいを念入りに調べることで、フィット感抜群のバストアップブラジャーを出現させる。……。

 

 おいおい、まさか……。

 俺はごくりと唾を飲み込む。

 

 対象者のおっぱいを……念入りに調べる……!?

 まさか、念入りということは……。


 ある1つの考えが頭をよぎった。

 自分にあったブラジャーを図るなら、おっぱいの大きさは普通服の上からじゃなくて、裸で図るんじゃない? って。

 

 確かにそうだ。

 確かにおっぱいの大きさを図るなら生身のおっぱい……。


 おいおい……。

 いやでも、それしかもう説明がつかないよな……うん。

 

 ……これをシスターに言うのか? 言うべきなのか……!? ……言うべきだ。今言わないと……たぶんもうこの機会は訪れない……。

 

「シスター……」


 自分でもびっくりするぐらい低い声だった。

 

「な、何、カイト?」

 

「その……服を、脱いでもらえないかな……?」

面白い! 続きが読みたい!


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