シスター③
メイドが夕食を知らせに来たので、俺はシスターの後ろを歩いて部屋を出た。
普段、何か起こったことはみんなで共有しているが、シスターの善意でこのことは広まらずに済んだ。
ただ、シスターからは度が過ぎた悪戯だと怒られ、「もうしません」と言わされた。
食事を終え、1人部屋の中でどうしようかと悩む。
が、解決策は一向に思い浮かばない。
……自分の能力なのに、こうも使いにくいなんて……!
スペルを設定で変更できるのなら、発動条件も変更させてくれよ……。
部屋の中を行ったり来たり。
シスターと約束した以上、下手にメイドで試すわけにはいかない。
もしばれたら、それはもう信用問題すぎる。
かといってシスターは絶対取り合えってくれないし……。
来訪者に……いや、ばかか俺は! それこそ大問題だわ!
……そうだ!
ここでひらめく妙案。
自分ので試してみればいいんじゃないか!?
俺は鏡の前に立つ。
そして試した。
が、発動しない。
念のため、服を脱ぎすてて直接試してみるが、これも発動しない。
自分じゃだめなのか……。
ならもう、シスターかメイドに……。
……ん? 待てよ。
普通、これが悪戯だとしたら、もうやめるのがセオリーだ。
少なくとも今日はしない。
あんなに怒られた後だから当然だ。
だから逆に、あえてもう一度お願いしてみるのはどうだ……? しかも今度は頭を下げて、ほんとの話だと思わせる!
てか、ほんとの話をほんとの話だと思わせるってどういうことだよ……。
どうなってるんだ俺の能力は……。
もし誰かが俺を近くで見てたら、その人には俺がとんでもなくおっぱいが触りたいだけの人に見えるな……。
もう考えてもらちが明かない。
シスターのとこに行こう。
「シスター……その、話があるんだ」
「……どんな話?」
「夕食前のことなんだけど……」
俺はお口上手じゃない。
だからまずは行動で示す。
俺は素早く土下座した。
「お願いですから俺の話を聞いてほしい……!」
「カ、カイト!? 頭を上げてよ!」
「違うんだシスター……。俺、ほんとに能力が使えるんだ……信じてほしいんだ……!」
「カイト、いいから頭を上げなさい」
「シスター……」
……なんて泣きそうな声なんだ。
自分ながら恥ずかしい。
「……これで何度目なの? お尻タッチゲームだとか、おでこ合わせゲームだとか、耳はむはむゲームだとか。思春期の男の子がよく考えそうなゲームに、私はたくさん付き合ってきたよね?」
……普段からこういうことしてるから、今そのツケが回ってきたということか……。
「ごめんなさい……それについては俺が全面的に悪いです……反省します」
はあ……と、シスターはため息をつく。
「これまでカイトが土下座することは一度もなかったね。それに、『もうしません』と言ったそばからのこの話……。いつもならやっぱり断るけど、今日は誕生日だもんね。……わかったわ」
「……え!? シスター……いいの?」
俺は泣きそうな顔で聞く。
というかもう泣いてるけど。
「いいよ。カイトの頼みだもん」
……シスター……。
優しすぎる……大好きだ……。
「……それで、私はどうすればいいの?」
「……おっぱいを、触らせてほしい……」
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