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ヴァネッサ②


「ああごめん! 大丈夫!?」


 ぱっと手を放す。


 「平気です……続けて……」

 

 ほんとに大丈夫かな……?


 「触るよ」

 「うん……」


 俺はもう一度おっぱいを触る。

 

 「……んんっ! あああっ!!!」


 ちょっと待って!


 触れただけ! 触れただけだから!

 まだ動かしてすらないのに、そんなに声出る!?


 顔もすごいピンクだけど……。

 でも、触らないことには始まらないか。


「それじゃあ手、動かすよ……?」


 ヴァネッサは小刻みに頭を縦に揺らした。

 俺は少し手をスライドさせる。


 「ひゃ……あああっ、はあああっ!!」

 

 待て待て待て待て!

 

 これってまさか……ヴァネッサって、感じやすい体質なのか……!?


 俺が両手を放すと、ヴァネッサの顔が少し緩む。

 そしてはぁはぁと呼吸を整え始めた。


「ほんとに続けて大丈夫? ヴァネッサ……」

「大丈夫……さあ、早くやって……カイト……」


 さっきから全然大丈夫そうじゃないんだよ。

 2タッチ1スライドではぁはぁしてるのに、これ、続けていいのか……?

 

 顔もすっごいピンクだし。

 でもまあ、ヴァネッサがいいって言うなら……。


 両手をまたおっぱいに当てる。


「……んんっ、んん!」


 明らかに感度が高いよな……。

 時間をかけないほうが、かえっていいのかもしれない。

 

 よし、さっと済ませて楽にしてあげよう。

 

 俺は両手の力を緩め、すらすらとおっぱいを擦る。

 ヴァネッサは声を押し殺してるつもりだろうけど、だだ漏れだった。


 手のひらに取っ掛かりのようなものを感じたが、俺は気づかないフリをして擦り続けた。


 ヴァネッサの声が激しくなる。

 ごめんごめんごめん! すぐ終わるから……!

 

 シスターの時と同じように周りも擦らないと。……それにしても、肌がすっごいスベスベだ。これも雪国育ちの体質なのかな?


 ヴァネッサは手をグーにして耐えてる。

 息遣いもは荒くなってきた。

 

 よし、だいたい触れたぞ! 後はスペルを唱えるだけだ。


「ブラジャーショーアップ!」

 

 だが、能力は発動しなかった。

 

 あれ、なんで!?

 ちゃんとおっぱいの周りも擦ったのに、なんで発動しない!?


 窓の説明文にあった、念入りって言葉が頭をよぎる。

 ……ただおっぱいや周りの肌を触るだけじゃだめなのか……?


 よし! それなら、今度は揉んでみるか。うん! 揉もう!

 自分の体温が1度上がった気がした。


「ヴァネッサ、少し力入れるね?」

「うん……わかった……」 

 

 むにっと。


「あっ……ああっ!」


 むにむにっと。


「あんっ、あっ! あっ……!」


 むにむにむにっと。

 

 「ひゃあああんっ! ああっ……! ああっ!!!」


 揉む度にヴァネッサの身体は反応する。

 ほんとにごめん! ほんとにわざとじゃないから!

 

 おっぱいを揉みながらだけど、俺には欲望とか全くないから!

 説得力皆無だけど、欲望とか全くないから……!


 ……いやあるよ! 欲望まみれだよ! 認めるよ! おっぱいもっと揉みたいよ!


 ごめんなヴァネッサ。俺、やっぱりおっぱい揉むの好きかもしれない!


 こうなってしまったのは俺のせいじゃない。

 おっぱいのせいだ!


 だって……だっておっぱいがすっっっっごい柔らかいもん!!!


 無理だよこんなの! 欲望なしに触れるかよ……!


 むにむにむにっと。


「ひゃぁっああっ! ああっ! あっ……!」


 むにむにむにむにむにむにむにむにむに。


「ひゃあああ、あっあっ! あんっ! だ、だめ……! だめカイト……!」

 

 ああああああああああ!!!!


 理性を取り戻せ俺ーーーー!

 俺は手を放す。


 ヴァネッサは激しく息を切らし、前かがみに両手をついた。


 ……や、やりすぎてしまった……。でも、これだけおっぱいを触ったら、さすがにブラジャーは出るだろ……!?


 よく頑張ったよヴァネッサは。ほんとにすごいよ。

 さあ、頑張ったヴァネッサのためにも、頼む……! これで決まってくれ……!


「ブラジャーショーアップ!」


 能力は不発だった。


 もおおおおおおおおおお!!!

 なんでだよおおおおおおおおおおお!!!

 

 念入りの解釈もっとはっきりしてくれよおおお!!!


面白い! 続きが読みたい!


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