ブラジャー②
それに、ブラジャーのすごさはそれだけじゃない。
身につけるほど強くなっていく。
「……ブラジャーで実際に強くなるのは『隆起』を覚えてからだから少し先にはなるけど、これからはシスターをサポートできると思うよ」
だが、シスターからの返答はなかった。
ただただ、鏡の前でいろいろなポーズをとっていた。
……そうだ。
今のうちシスターに聞いておかないといけないことがある。
シスターと結婚するなら、尚更今聞かないとだめだ。
「ねえシスター」
反応がない。
「シスター!」
反応がない。
どれだけ夢中なのシスター!?
シスターの裾をひっぱりながら、「ちょっとシスターってば!」
「どうしたのカイト~!?」
「え、えっと……」
とっさにキラキラしすぎてる目をそらしながら、「シスターに聞いておきたいことがあるの」
「何かな?」
「えっと……、俺の能力はおっぱいを触ることで強くなっていくみたいなんだけど、俺が強くなるためにも、これからはその……他の人の、おっぱいも……触っていくことになると思う……」
……やっぱり断られるよね。
でもいいんだ。
シスターにはブラジャーを着けることができたから。
どうにか『隆起』分の2ポイントだけを稼いだらもうおっぱいを触るのはやめておこう。
好きな相手が他の人とそういうことをするのは、絶対に嫌な思いをさせちゃうと思うし……。
2ポイントもだめそうなら諦める。
俺はシスター一筋だからね。
「そうなのね、わかったわ!」
………………あれ? 結構あっさり?
「い、いいのシスター? 俺、シスターと結婚するのに、他の人のおっぱいを触るんだよ? それもたくさん!」
「ええ、わかったわ!」
……ほんとにわかってる?
さっきから鏡に夢中だけど……。
ま、まあ大丈夫ならいいか……。
てっきり断わるか悲しむかと思ったけど。
「ねえ! それよりカイト! このブラジャーをあの子達にも使ってもらいたくて、だから出してあげてほしいの!」
えええええ!?
むしろシスターから言ってくる感じかい!
「それは平気だけど……。今は1日に1個が限界だから明日からそうするよ」
「わかった。ありがとうカイト! ……そしたら少しこのブラジャーを見せてくるね!」といい小走りで部屋を出ていった。
………………。
ブラジャーがシスターの世界を変えてしまった……。
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