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プロローグ①

 

念のためにR15にしておきます。

念のためにね。





「お誕生日おめでとう~!」

「ありがとうシスター! それからみんな!」


 ぱちぱちと鳴りやまない拍手。

 大好きなシスターと可愛いメイド達に囲まれながら、ああ……俺はなんて幸せなんだと噛みしめる。

 

 ケーキには、『カイト、11歳の誕生日おめでとう』と書いてある。

 この日だけは、俺が主人公なのだ。

 

 そう、この日だけは。

 

 ……今から11年前、俺は捨てられてたらしい。


 冬の風が吹く寒い空の下、白い布に包まれた俺はシスターに拾われた。

 『名前はカイト、誕生日は12月8日』と書かれた紙以外は何もなく、それはまるで俺を拾った人への、『我が子を捨てますから代わりに育ててください』的なメッセージみたいだった。


 シスター曰く、「親は困窮でやむなく捨てざるを得なかった」という救いの言葉を口にしてたが、そういうのは聖堂に足を運んでくれる人だけにしてほしい。


 だけど、そんな顔も知らない親に1つだけ感謝してることがある。


 シスターが拾う場所に捨ててくれてありがとう。

 おかげでシスターと楽しく過ごせてるよ。


 シスターに拾われて11年。

 俺を大切に育ててくれたシスターは、大事なお母さんみたいな存在だ。

 

 だけど、今はお母さんじゃなくて、俺の一番大好きな人になっている。

 将来、シスターのお婿さんになりたい。

 そのことを胸に秘めながら俺は今日も生きている。


「はい、カイト。私からの誕生日プレゼントだよ」


 シスターはリボンで結んだ箱をテーブルに置いた。


「うわあ! ありがとうシスター!」


 どたどたと駆け寄ってプレゼントボックスを開けてみる。

 中にはシスターの好きな藤色のマフラーだった。

 

「やったー! シスターの髪の色と同じだ!」と飛び跳ねる。


「ふふ。この色の糸を探すのに苦労したのよ~? でも、そんなに喜んでもらえると、その甲斐はあったかな」

「ありがとう! 大事にするね!」


 俺は早速マフラーを巻いた。


「私からもプレゼントがあるよ」

「ほらカイト、プレゼントだよ」

「はいどうぞ~」

「受け取ってくださいね」


 メイド達からもプレゼントを受け取る。

 大小様々、カラフルな箱達だった。


「わーすごい! みんなありがとう! 早速開けてもいい?」


 メイド達が笑顔で頷くのを見て、俺は一番大きな箱に手を伸ばした。

 

 ちょうどその時、カーン、カーンと鐘の音が響いた。

 

「あら、もうお昼ね。ではみなさん、お祈りに参りましょうか」

「はい、シスター!」


 シスターはメイド達をつれて部屋を出ていく。


「カイトも用意ができたら来るのよ」

「は~い」


 12時の鐘がなると、聖堂を訪れる人と共に神様にお祈りを捧げるのが習慣となっている。

 最初にシスターが15分ぐらい演説をし、その後にお祈りが始まる。

 それからはシスターが来訪者の話を夕方くらいまで個別に聞くというのが1日の流れだ。

 

 ……プレゼントを開けるのはお祈りが終わってからでいっか。少しだけ残ってるスープだけ飲みほしとこ。


 と、席につこうした時。


 ピロンと。


 ……ん? 何の音だ? ……まあいいや。スープ飲も。


 と振り向く。

 

 ……なんだこれ?


 スープの上には、見慣れない半透明の窓が現れていた。

 顔を近づけて見てみると、『ウインドウが更新されました』と表示されている。

 

 ウインドウ?

 

 その下にもいろいろと書いてあるが、右上にあるプレゼントボックスのマークが点滅していて、それがなんとなく気になり押してみる。


 すると、ページが切り替わった。

 そこには次のことが書かれていた。


 達成条件:11歳を迎える

 獲得報酬:ウインドウ

      スキルツリー

      ブラジャー発現

 

 ……なんだこれ? ウインドウ……スキルツリー……ブラジャー?



面白い! 続きが読みたい!


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