第七回・犬鳴村
「今回も村の都市伝説を……」
「それではラジオの開演です……」
第七回・
「はい。という訳で……始まりました。『シロぺん都市伝説ライブ』。それでは……始めましょう!」
今回も元気よく行くね……
手を繋ぎ始めてること以外は……
「それでは、シロクロさん。今日の都市伝説とお品書きをお願いします!」
そう言うとシロクロは頷いて黒板を取り出して
「よいしょっと。『この先日本国憲法は適用しません』そう書かれたその前には暗いトンネル……積み上がったモノが入口と出口を塞ぐ……その先の村は存在していたのか?……という訳で、今回は
『犬鳴村』です!。お品書きは……!」
『お品書き
テーマ・『犬鳴村』
流れ
・『犬鳴村』とは?
・『犬鳴村』の都市伝説
・『犬鳴村』で起こった事件
・『犬鳴村』がまさか……?
・感想会
・お知らせ』
「です!。さて……少ない感じですが内容は濃くしていきます!」
ノリノリだなぁ……それにしても……
「あえて外したからには……やはりですよね?」
天野さんが聞いたらシロクロは頷いて
「ですです。有名でなにより、内容が盛り沢山なので戸別で取り扱うことにしました」
そう言って黒板を横に置くと
「じゃ、早速。
『犬鳴村』が有るとされてる場所から。かなり多くなりますので……纏めますと……
福岡県の久山町の東端部および宮若市の西端部にあたり、峠の北側に犬鳴山がありますの付近だと……ただ、犬鳴峠なのでその近くだと……思うんですが、調べてこの付近しか載ってなくて……今はこれで進めていきます
じゃ、犬鳴トンネルの昔を……
『犬鳴隧道』
旧犬鳴トンネル。現在は封鎖されてます。この場所は不良のたまり場で有名ですね。そしてコンクリートブロックで防がれてるのが有名ですね
と、逸れましたが……意味もありまして、犬鳴峠とは、犬鳴山から来ていまして……
『この山を犬啼と呼ぶのは谷の入口には久原へ越える道筋に滝があり、昔 狼が滝に行き着いたが、上に登れないことを悲しんで鳴いていた』
とこの様に、犬でも超えるのが難しいと事から来ていますが諸説ですね」
簡単に纏められたけど……なんと言うか……
「村関係有りませんね……」
天野さんがそう言った
「まぁ、これは前座ですよ。では、いよいよ『犬鳴村』の……まぁ、都市伝説を。
その前に概要をと
『旧犬鳴トンネル近くに、法治が及ばない恐ろしい集落『犬鳴村』があり、そこに立ち入ったものは生きては戻れない』があってこの話に
ここからはかなり長くなりますので……端折りますね
まずは……
『トンネルの前に「白のセダンは迂回してください」という看板が立てられている。』
『日本の行政記録や地図から完全に抹消されている。』
『村の入り口に「この先、日本国憲法は適用しません」という看板がある。』
『江戸時代以前より、激しい差別を受けてきたため、村人は外部との交流を一切拒み、自給自足の生活をしている。近親交配が続いているとされる場合もある。』
『入り口から少し進んだところに広場があり、ボロボロのセダンが置いてある。またその先にある小屋には、骸が山積みにされている。』
『全てのメーカーの携帯電話が「圏外」となり使用不能となる。また近くのコンビニエンスストアにある公衆電話は警察に通じない。』
『若いカップルが面白半分で犬鳴村に入り、惨殺された。』
と、これが大まかな都市伝説で……そして真実では無いと……」
そう言って黒板を置いていた
「さて、説明しますと……長くなりますが……
犬鳴は江戸時代の1691年に福岡藩庁が城下、地行町に居住していた御譜代組足軽に移住を命じ成立させた村落になります。犬鳴にあった江戸時代中後期にかけての足軽墓地群の改葬時の昭和40年頃墓地群にあったほとんどの墓石の戒名は軒号および庵号が刻まれていた。そして激しい差別は無かったという。
1691年以前頃までは犬鳴谷と呼ばず「火平」または「大河内」と呼ばれていました。御譜代組足軽達が藩命により移住してから一帯の総称を犬鳴山および犬鳴谷と呼ぶようになりました。
『犬鳴山古実』という地誌にも、外部との交流を拒み自給自足の生活をしていた事や、江戸時代以前より激しい差別を受けていた事などは書いてません。そして浄久寺の本堂内には犬鳴檀家の祖霊が位牌が安置してある御霊屋があります。
編著書の『筑前國続風土記』には犬鳴谷および周辺の山々について詳細な記述が載せられているが、犬鳴村という奇妙な村については記載が全く有りません。『筑前國続風土記附録』についても犬鳴村については記述が有りません
有事の際の藩主の避難場所として犬鳴山御別館を建造しました。日々多くの人の出入りがあったにも関わらず、危険な集落の目撃談や原因不明の死亡者や行方不明者が出たという記述も無いと言う
犬鳴日原鉄山にまつわる話によると、たたら職人を石見国から招いて福岡藩御譜代組足軽である犬鳴谷の住民との接触を禁じました。犬鳴谷の住民達には旅人墓(ロジン墓)と呼ばれるその墓に近付くと祟りがあるとして怖れられていたという。
と、これが過去です。端折ったりして結構おかしくなってますが……如何せん多いのですから……尺もね……?」
メタイメタイ……
にしとも多分この回……長くなるなぁ……
「という事は……今回は……!」
天野さんが嬉しそうにしていた。余程……怖かったのかな?
「とまぁ、犬鳴村ではないですが実在した村は存在します。それが『犬鳴谷村』で、『犬鳴村』とは関係ありません
さて、こんな感じですね。という訳で次は事件ですね。『犬鳴村』と言っていますが……実際は周辺での事件ですね。
さて、事件は簡単に行きます。
『1988年12月9日に福岡県警は、現福智町の犯行グループリーダーの少年を含めたグループ5人が殺人と逮捕監禁容疑で逮捕した。調べでは、2人の少年が同年12月6日夕方に、田川市内で帰宅途中の工員の軽乗用車を見つけて、「車を貸してくれ」と頼んだ。しかし断られたため、それに腹を立てた犯人グループは工員の車を奪い、また工員も一緒に連れ去って仲間の家に監禁した。その後、少年グループら全員で、久山町の『犬鳴隧道』へ連れ去って工員の手足を縛り、ガソリンをかけて焼殺した疑いがある。その後、主犯は無期懲役判決を受けている』
『2000年には犬鳴ダムで死体遺棄事件が発生している』
これが発生した事件ですね。前半が濃くて後半が薄くなったのは……はい。そういう事です」
だから、メタイメタイ……
天野さんが私の手を思いっきり握ってくるし……
可愛いからいいけど……良いんだけどね……!?
もう……妹の感覚がしてきたよ……
「お、お母さん!!!」
思いっきり抱きしめてきた……
と、と言うよりかは……
「お母さんじゃ、有りません!」
優しく撫でた
「はい。何か癒しになってますが……次へと……
では、少しだけ楽しい話を
なんと……『犬鳴村』は映画化してます!
内容は都市伝説に反った内容なので気になる方は見てください。因みに私は見てません……
時間が……(;ω;)」
泣くな泣くな……
「お母さん!」
シロクロも私をお母さんと言うな……!
「さて……端折りましたが……お母さんの力で何とか保ちつつ……感想会へ」
もう……諦めたよ……
「私は……なんと言うか……『犬鳴村』が無いけど、こうして広まったのも……人の噂が生み出したと思うと……怖いですね……存在しないのにしてる風な言い方して……」
私を抱きしめる天野さん……はぁ……可愛い……
「私は……同じかな。存在しないのにする言い方は人間だからね……」
優しく撫でるとシロクロは私を見ていて
「お母さんだね?」
突っ込もうか悩んだけど……止めた
「さて、お知らせです!」
天野さんが持ち直してそう言うと
「先ずはいよいよ……今日!。私のYouTubeチャンネルでVTuber化します!。今日の配信の23時頃になりますので是非是非来てください!」
へぇ……行こうかな……いや、私達はその姿を既に見えてるけど……
「因みにシロクロも今日は見に行きますよ?。楽しみだったのと、この私の癒しになってますから」
天野さんは微笑みながら
「ありがとうございます!。じゃ、長くなりましたが……
では……
今回取り扱った『岳集落』は飽くまで私達の中での感想です。後、このラジオは様々な都市伝説を取り扱っていきますので……ひょっとしたら、知らない都市伝説も出てくるかと思います。それ等も含めて……飽くまで自己責任でお願いします。それでは……今回はここまで。最後までありがとうございます!。最後に……」
シロクロが黒板を取り出して
「次の話はそうですね……シロクロが身近に起こった話『人身事故』についてです。それでは……」
黒板を真ん中に置くと
「「「おつぺんぎん!!!」」」
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今回の都市伝説
『犬鳴村』
……存在しない村による都市伝説……それは本当なのか……?
危険度
4
・『犬鳴村』は有名でそして……最悪の場所。国が関与しない村……それが……
「はい。今回は『犬鳴村』でした」
「話すも何も有名過ぎて……結局は成り立ちとか過去になりました……」
「さて、再びお知らせを。天野さんがとうとうVTuberに!。シロクロも楽しみでして……今日20日の23時です!」
「それでは今回はここまで。次の開演まで……またね?」