第三回・ホープ・ダイヤモンド
「はい。と言うわけで……今回は呪われた宝石。『ホープ・ダイヤモンド』を。今回も……また……?」
「それではラジオ開演です」
「はい。という訳で……始まりました。『シロぺん都市伝説ライブ』。第二回の記憶が最後らへんから無いですけどでど……始めましょう!」
そう言って私とシロクロを映し出す
いや……記憶無くしてると言うよりかは気絶していたけど……本人の為に言わないでおこう……
「と言う訳で、今回もシロクロさんと夏夜さんの3人でお送ります!」
クラッカーとBGMで盛り上げていた。まぁ……良いか……楽しそうだし……良いかな?
「さて、シロクロさん。本日の都市伝説をお願いします!」
そう言って黒板を出していた
「分かりました。では……コホン。宝石は女性や男性にとってオシャレの1つ。宝石は本当に貴女にとってそれはオシャレにしてくれますか?。今回の宝石は人々を不幸にし、あまつさえ呪いと言われた宝石。『ホープ・ダイヤモンド』!!」
まーた……長い……と言うよりか、これ、毎回考えてるのかな……?
「宝石ですか……?」
シロクロは頷いていた
「ですね。と、お品書き!」
そう言って黒板に書いていく
『お品書き
テーマ・『ホープダイヤモンド』『その他の宝石にまつわる話』
流れ
・宝石にまつわる話
・『ホープ・ダイヤモンド』のルーツと呪いと呼ばれた現象による実際に起きた話
・その他
・感想会』
「ですね。天野さんはオシャレとかは……?」
天野さんは嬉しそうにしつつも怯えてるのか
「したいですね。オシャレて素敵じゃない!。でも……何と言うか今回は嫌な感じはしますね……」
シロクロは微笑みながら
「じゃ、最初のお品書きを行きますか。本題に入る前に……宝石にまつわる話について。私も調べていて……これ以外にも色々とあってね……それを話していこうかなと」
そう言って新たに黒板を取り出して置いていた
「さて……宝石はその名の通りで綺麗ですよね?。私の勝手では『洗脳』に近い感じで、『魅力』『魅了』『欲望』等宝石には様々な思い方が有ります。そんな宝石の中には……『呪い』と言われる身につけるだけで呪われる宝石も都市伝説として存在します
今回はそれ以外にも『身につけると呪われる宝石』を五点ほど紹介します」
確かに……そんな感じはするね……
だって、魅力の一つだからね。まぁ……私には殆どしないけど……
「まずは……『コ・イ・ヌール・ダイヤモンド』。105.6カラットのダイヤモンドですね。カラットとは、宝石の質量の単位です
では、何故これが『身につけると呪われる宝石』なのか。それは……
この宝石を巡って争いが起きたからです。簡単に説明しますと、歴史において最大のダイヤモンドを手に入れる為に周辺国の幾人もの王侯がその所有を争ったのです
そのダイヤモンドは最終的にはインド女帝となったイギリスのヴィクトリア女王のものとなったのです
それが原因なのか、伝承では男性はこのダイヤモンドを所有してはならないと言われ、所有が出来るのが、『神』や『女性』のみと言われてますね」
初っ端から……またエグいものを……
「えっ……それは簡単に言えば、その宝石のせいで戦争が……しかも、結局は女性が……」
シロクロは頷いて
「まぁ、美しい物とか欲しいですからね……」
いや、他人事だなぁ……!
「2つ目。『デリー・パープル・サファイア』。サファイアと言うよりかはアメジストの一つですね
では、何故これが『身につけると呪われる宝石』なのか。それは……
この宝石を所有する人は財政や健康問題に見舞われると。最後の持ち主も忠告文とか書いている程で……何なら、捨てたら手元に戻ってきたと言われるほどの宝石です
現在はロンドンの博物館に寄贈されてます。ちなみに……忠告は『宝石は海に投げ捨てるべき』と『この石は呪われていて、血で汚れ、所有した者すべての屈辱にまみれている』と言葉を残してる程です」
財政難て……今のシロクロでは……?
いや、触れないでおこう……
「また凄いものを……しかも、忠告文付きで……」
シロクロは頷いていて
「まぁ、こんな感じの宝石紹介ですね」
そう言って次の宝石の話に入ろうとしていた
「3つ目は、『ラ・ペレグリナ・パール』です。真珠で50.6カラットです
では、何故これが『身につけると呪われる宝石』なのか。それは……
結婚生活を続けたい方にはおすすめ出来ない宝石です。もしくは離婚したい方におすすめの宝石ですね
この宝石を所有していた人は破局の末路を辿る……所有していた人は現代では二度結婚して、二度離婚した。他にもこの真珠を持っていたひとは合計8回結婚していた……
つまりは離婚の宝石ですね」
それはそれで酷い気がする……
「それは……嫌ですね……」
天野さんも引いてる……
「あはは。四つ目の宝石紹介に……『ブラック・オルロフ』。ブラックダイヤモンドでこれまた……67.50カラットと大きめのダイヤモンドですね
では、何故これが『身につけると呪われる宝石』なのか。それは……
死を招く呪いを持つダイヤモンドです。簡単ですが……悲惨な代物です
ロシアの皇太子妃が所有していた時は自殺をした話、その後の所有者も自殺等悲惨な死を遂げていると」
シンプルだけど怖い……
やはり、そういう系の呪いがあるのね……
「シンプルかつ恐ろしいですね……こう言うのも有るのですね……」
震えていた……うん。前回の奴から……
「では、最後の宝石へ。『ブルーダイヤモンド』です。青いダイヤモンドですね
では、何故これが『身につけると呪われる宝石』なのか。それは……
不明な宝石で様々な不幸を……そして現在も存在すら怪しい……『幻』の様な宝石だからです
タイ人の男が、サウジの王家から宝石をごっそり盗んで、掃除機の袋の中に隠し、こっそりタイに持ち帰ったのが始まりです。その『ブルーダイヤモンド』を売ったのですが……捕まって牢獄に。これだけではそうなのか……となりますが……
このブルーダイヤに関わった者は殺されたり謎の失踪とこのダイヤを違法に扱った者は呪われると言われています」
えっ……最後えげつないけど……?
「謎のブルーダイヤモンド……魅力的で……そして、怖いですね……」
シロクロは微笑んでいて
「ですね。と、こんな感じで導入としては良いかな?。結構……濃くなりましたけど……では、本題に入りましょう」
そう言って黒板を横に避けて新たに黒板を取り出していた
「『ホープ・ダイヤモンド』のルーツとかについてです。45.52カラットのダイヤモンドです
歴史は長く……不明ですがペルシア軍のインド侵攻まで遡ります。判明してる歴史では……フランス時代からですね
長くなりますので簡潔に書きますと……ペルシア軍のインド侵攻では……
・農夫はペルシア軍に殺害される
・司令官は親族のミスが理由で処刑国
・王は謀反で殺される
フランス時代では……
・ルイ14世が宝石を入手した頃からフランスの衰退の一端の兆しが現れ始めた。ルイ14世以降のフランス経済は停滞し、フランス革命の原因に
・ルイ15世は天然痘で死亡
・ダイヤの持ち主となったルイ16世と王妃マリーアントワネット、そろってフランス革命で処刑された。ちなみにマリー・アントワネットの寵臣ランバル公妃は、このダイヤを度々借りていた。ランバル公妃は革命軍によって惨殺された
出所は不明ですが盗賊団では
・宝石商の息子がダイヤを横領し、宝石商はそのショックで死亡
・盗んだ息子も自殺
その他にも……
・ホープ家の崩壊後、フランス人の宝石ブローカーが購入するが発狂した挙句自殺
・パリのレヴュー劇場の女優が買い取るが、舞台上で愛人に射殺され、その愛人も革命家に殺される
オスマン帝国のスルタイ渡るが革命が起きて失脚
ギリシア人の宝石ブローカーに渡るが自動車事故で家族全員が死亡
と、歴史ですが、こんな感じで死人が大量に出て居ますね……有名な出来事も関わってると思うと……ね?」
天野さんが震えながら
「さっきの宝石も酷い宝石じゃないですか……!」
涙目になりながら言っていた
「これはほんのひと握りですよ」
その瞬間に天野さんから表情が消えていた……余程怖かったのかな……?
「と、まぁ、こんな感じで死人が大量に出た宝石で……いわく付きも多い『ホープ・ダイヤモンド』ですが、現在は本物では無いが……復元された『ホープ・ダイヤモンド』が一時期フランス国立自然史博物館だったかな?に公開されてましたね。後は……スミソニアン協会に寄贈されたとかで落ち着いた感じですね……これが『ホープ・ダイヤモンド』の全容ですかね……
端折ったり、後は書ききれなかったりで結構、『ホープ・ダイヤモンド』についての話はまだまだ有ります。感想会へと……行きますか……」
そう言って黒板を置いていた
「ですね……宝石て、綺麗で美しいですけど……こう言う話の宝石もあるのですね……」
シロクロは『ホープ・ダイヤモンド』の画像や色んな宝石の画像を見ていて
「だね。私も調べて……これ以外にもあったのは驚いてましたね……それに、呪い呪いと言われるが証明出来るものあれば、本物とか……。でも……宝石て、創作の中でも魔法とかの媒介になったりしますし……案外本当だったりして?」
天野さんがビクッとしていて
「そ、そうですね……でも、何ででしょ?」
シロクロは首を傾げていて
「まぁ、魔力が溜まるとかじゃないですか?。実際に現実でも、こう言うのが有るとあながち設定はあってますね……と、感想的には……私は美しいものは争いを生む。そんな感じですね……」
天野さんは頷いていて
「ですね……こういうのもあると知れて良かっです……ですが、はやり嫌ですね……」
そう言って私の手を握ってくる。震えていて怖かったのか……
「私も同じだね。興味は無いけど……こう言う物にもあると思うと……そうだね。契禊姫にも頼んでみようか……」
多分……彼女なら直ぐに出来そうで怖いけど……
「だね。じゃ、今回はここまでにしましょうか。じゃ、天野さん。お願いします」
天野さんは頷くと
「では……
今回取り扱った『ホープ・ダイヤモンド』は飽くまで私達の中での感想です。後、このラジオは様々な都市伝説を取り扱っていきますので……ひょっとしたら、知らない都市伝説も出てくるかと思います。それ等も含めて……飽くまで自己責任でお願いします。それでは……今回はここまで。最後までありがとうございます!。最後に……」
シロクロが黒板を出してデカデカと
「次の都市伝説は『旅行』についてです!。今の情勢ですと中々行けないので……それと、次は特別ゲストも呼んでありますので……お楽しみに。それでは……」
「「「おつぺんぎん!!!」」」
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今回の都市伝説
『ホープ・ダイヤモンド』
……呪われた宝石として有名。数々の人々の死を見てきた宝石
危険度
4
・所有すると死ぬと呼ばれる宝石。所有せずに見るだけの方が良い。所有出来たら自己責任で
「今回取り扱った『ホープ・ダイヤモンド』の他にも宝石がいわく付きと……色んなのがあるなと……」
「今回の調べは私が調べたので抜けやら間違いがあると思いますが……生易しい目で見てください……」
「それではお知らせです」
「私が突然頼んだゲストについてです。突然言ったにも関わらず許可を貰いましたので、その人が普段する事……『旅行』を取り扱いと思いますし……今の時期ですと『コロナ』かで行けないので……ちょうどいい機会と」
「ゲストさんのお知らせや詳細も次に……」
「この話が蒸発すれば……はい。それでは次のラジオまで……またね?」