第十四回・八尺様~前編~
「はい。今回は八尺様です……」
「それではラジオの開演です……」
「はい。という訳で……始まりました。『シロぺん都市伝説ライブ』。それでは……始めましょう!」
さて、いつも通りに天野さんと手を繋いでと。うん。恒例だね
「それでは、シロクロさん。今日の都市伝説とお品書きをお願いします!」
そう言うとシロクロは頷いて黒板を取り出して
「よいしょっと。ふと顔を上げると女性が見えた……違和感を感じた……家を囲むようにして塀があるのだから……女性が見えるのはありえない……女性がこっちを見るとニタァと笑う……
……という訳で、今回は
『八尺様』です!。お品書きは……!」
『お品書き
テーマ・『八尺様』
流れ
・『八尺様』とは?
・『八尺様』のルーツ
・『八尺様』の対処法等
・『八尺様』のネタ等
・感想会』
「今回はこんな感じの流れで進みます!と……さて、早速行きますよ!」
そう言って黒板を横に置いて新たに黒板を置いた
「さて、少し変更して……話から
『ある男性が田舎の祖父母宅の縁側でくつろいで居たところ「ぽぽぽぽ」、と奇妙な音が聞こえてきました。音の出所に視線を移すと庭にある生垣の先に帽子が見えました。帽子は徐々に移動し、生垣の途切れた場所まで辿り着きます。すると帽子を被ったワンピース姿の女性が目に入りました。
2メートルある石垣より背の高い女性に彼は驚きましたが、さして気に止める事もなく女性はそのまま去っていきました。日が暮れ、食事の最中に彼は昼間見た女性の事を祖父母に話します。すると祖父母は青ざめた顔で彼に、今日は家から一歩も出てはいけないと言い、家の一室に彼を籠らせました
。祖父が連れて来た霊能者は彼にお札を手渡し、今晩誰が部屋を訪ねてきても返事をしてはならないと言います。訳の分からぬまま言われた通りに部屋に籠っていた彼ですが、深夜に目を覚ますとドアの外から祖父の声がしました。「大丈夫か?怖かったら出てきていいぞ」と語りかけてくる声は祖父に限りなく似た別人の声です。
恐怖が限界に達した彼が次に目覚めた時は朝になっていました。部屋を出ると彼の父が迎えにきており、村の男性達が大勢集まっていました。ワンボックスカーに乗せられ村を抜けるまで車の外は絶対に見ないように言いつけられます。
しばらく車を走らせているとまたあの、「ぽぽぽぽ」という声が聞こえてきます。驚いた彼がつい、窓の外を見てしまうと、窓ガラスの外に大股で歩く女性の足だけが見え、覗き込む様な仕草で彼を探します。追われながらも何とか村外に車が到着した頃、あの声も女性も消えていました。彼は二度と祖父母の村には来てはならないと言われたそうです』
と、これがあらすじです」
珍しい……
「何か……怖いですね……」
握られる手が強くなる
「ですね。さて、発祥したのは『2ch』の匿名掲示板です
オカルトファンが集うオカルト板で話題騒然となりました。
様々な考察や類似のエピソードなどを交え、当時おおいに賑わい、投稿された時期は2008年と、まだまだ世はオカルトブームの最中にあった時代であり、毎日のように2ちゃんねる発祥の怪談が生まれていたオカルト全盛期ですね」
『2ch』か……またか……
「話題になるのは『2ch』何ですね……」
まぁ、彼処はカオスですからね……
「さてさて。『八尺様』ですが、特徴がありまして……
『八尺』と『ぽぽぽ』です
『八尺』とは現在のメートルに直しますと……『2m40cm』になります
モデルも多数居て……それも後ほど……
『ぽぽぽ』という声は男のような声で言い、時にはターゲットに近しい声だったり窓を叩くなどホラーよりもホラーをしますね」
いや、デカすぎ……
確かに話に近しい声の話あったけど……うん。無理だね……
「ま、まだ……大丈夫です……」
震えながら天野さんが言うとシロクロは微笑み
「じゃ、次に概要ですね
・八尺様とは、ある村に封印されていた、正体不明の女の姿をした怪異で、気に入った男に付き纏い、魅入った人間を数日のうちに取り殺してしまうという。
・成人前の若い男性、特に子供が狙われやすいとされ、相手を誘い出すために身内の声を出すこともある。出現頻度はそれほど多い方ではなく、被害は数年から十数年に一度だと伝わっている。
・男のような声で「ぽぽぽ」という不気味な笑い方をする。また、ターゲットに近しい人間の声を真似て油断を誘ったり、窓を叩いて恐怖心を煽るといった手口を使う事も。
・本来は男を襲う怪異なのだが、作品によっては女性を襲う事もある
・読みは文中では明言されていないが、「名前の通り八尺ほどの背丈があり」という文脈すれば「はっしゃくさま」であり、この読み方が主流のようである
と、こんな感じでストーカー気質でヤンデレで気に入った相手を徹底的に追い捕まえたら永遠に離さない。うん。ヤバい子ですね」
いやいや!
ホラーだから!ホラーだからね?
「ぺーーーん!!!」
そう言いながら気絶した。慌てて優しく包み込んで撫でた
何か初めて聞いた叫び声だけ……気にしないでおこ……
「ありゃ……じゃ、ここからは簡単に簡潔に進んでいきますね……
夏夜……良い?」
私は頷いた。これじゃ、また……進められなくなりそうだから……
「じゃ、ダイジェスト形式で……
容姿と対抗策、出現場所、モデルを一気に行きます……その後、感想しつつ締めくくりに……
容姿について
・見る人によって異なり、若い女の姿をしていることもあれば、中年女性や老婆の姿をしていることもある。服装もその時によってバラバラである。
・八尺(約2m40cm)はある身長と、頭に何かを載せている部分はどんな姿の時も共通している。
・話の中では白いワンピースを着て帽子を被った若い女性の姿で登場した。
・山女に話のルーツを見いだす者もいる。
対抗策について
・盛り塩とお札で厳重に封をされた部屋には少なくとも一晩は入ることができない。
・まさ道に設置された地蔵によって特定の地区に閉じ込められているため、そこから脱出すれば追いかけてくることはないとされる。
・その地蔵が壊される事があれば、彼女は自由の身になってしまうとも。
と、話を進めようかと思いましたが……やはり、出現場所とかモデルも話したいので……ここはお開きにします。天野さんに知ってもらいたいので……
なので……この話は次に持ち越しですね……」
そう言って黒板を置いていた
やはり……ね……
「分かった……じゃ、感想も次よね?」
シロクロは頷いた
「さて……色々と締めたいですがそれも全て持ち越し。今回はここまで……」
珍しいパターン……
いや、まぁ、終盤じゃなくて……最初だからね
締めようとしてるし……うん。気にしないで行こう……
「それじゃ、
「おつぺんぎん!!」」
「はい。今回も次回へと持ち越しです……」
「それでは次のラジオまで……またね?……」




