02 神社へいたる道
この物語は、作成及び投稿の速度が遅いです。
意味が分からない描写があります。
軽い気持ちで読んでいってください?
映像に映っている謎の荷車は何度再生しても車には見えなかった。
「招鵺君、とりあえずこの話は後にしましょう」
「お、おぅ」
『そーは、火車ーー。あなーは、無ーー社に来ーーーです』
ガタッ
「誰だ」
突然聞こえてきた声に驚き、立ち上がって周りを見たが声の主は見当たらなかった。
「招君どうしたの」
「音、今の声が聞こえなかったのか」
「え、何か言ったかな」
(俺以外に聞こえていないのか)
もう一度、周りを見渡すと地図が置いてあることに気づいた。
(これは、ここら辺の地図か。神社は…いくつかあるが一番大きいのは良縁神社か。無何とか神社は…ないのか。どういうことだ)
「招鵺君、僕は調べたいことがあるので帰らせてもらいますね」
「あぁ、分かった」
「私も少し行くとこがあるから」
ガラ トン トン トン
(俺も、調べてみようかな)
そして、倉庫にあった地図をもって良縁神社に向かっていった。
カァー カァー バサッバサッ
「もしかして、これを登るのか」
地図を見ながらたどり着いた神社の前には、ちょっとした山を登るぐらいの長さの階段が用意されていた。
階段の周りには、『良縁神社』という旗が立ててあるので、この先が良縁神社と分かるが、上を見ても、鳥居があるようには見えなかった。
「昼飯食べた後だけど…よし、少し登ってみるか」
果たして先の見えない階段はどこへ繋がっているのか、それは
「ぜぇぜぇ、まだまだあるな」
まだ、誰にも分からない
招鵺が階段を登っている頃、五郎は『央都歴史博物館』の図書室にいた。
(燃えている荷車、確か妖怪にそんなのがいたような)
「五郎君、追加の資料はここに置いておくよ」
「ありがとうございます、館長」
読んでいた資料をそばに置き、五郎は改めてお礼を言っていた。
「それにしても、五郎君が妖怪に興味を持つとはね」
ペラッ ペラッ
新しい資料を読んでいたと、ついに探していた妖怪の記述が見つかった。
「あ、ありました」
「どれどれ。これは、火車だね。荷車を引いた猫の妖怪で、亡骸を運ぶみたいだけど」
「えっと、摩擦熱で火が付き走っている間は赤く燃え続けているですか」
招鵺を引いたとされている妖怪を見つけた五郎は、その妖怪の対処方法を探そうとするが、
ピーンポーンパーンポーン『博物館にご来場の皆様、当館の閉館時刻が近づいてきました』
「もう、こんな時間ですか」
近くの時計を見ると午後五時を過ぎたところだった。
「館長、今日はありがとうございました」
「どういたしまして。五郎君この資料は片づけておくから、今日はもう帰りなさい」
そう館長に言われ、五郎は荷物を片付け、家に帰っていった。
(しかし、妖怪は実在しているのでしょうか)
長い階段を登り、ついに一人の少年が神社へとたどり着いた。
「ぜぇ、はぁ、ここが、はぁ、良縁、神社か」
たどり着いた良縁神社。しかし、人の気配が全くしなかった。
「一応神社だから、探せば一人ぐらいいるだろ。にしても、大きな神社だな」
良縁神社は他の神社と比べても、一目で大きいと判るほど大きかった。遠くから見れば学校かと思うほど大きく広い神社だったが、人だけでなく動物さえ一匹もいなかった。
しばらくすると階段を登ってきた疲れが回ってきたのか、全身が怠くなってきた。近くにあった売店の椅子に座ろうと思い、腰を下ろそうとしたとき、その音は聞こえてきた。
ガランガランガランッ カァーッカァーッカァーッ
誰かいるのか。
音の聞こえたほうへ向かう時雨招鵺。そこにいた者とは
次回、カミタチによる踊り続ける狂想曲「妖怪に狙われる」待っていてください。