06 後悔しても
この物語は、後を少し考えて作られています。
意味が分からない描写があります。
軽い気持ちで読んでいってください?
美亜にまかせて鳥居廻廊に飛び込んだ俺は、五郎を背負って学校近くの鳥居を目指していた。
「ハァ…ハァ…ハァ…、見えてきた」
そして、そこに飛び込むと、病院に向かって走っていった。
「Ohショーヤ君。そんなにfastでどうかしましたか」
受付に向かって走っていく俺を呼び止める変な声。その人は前に病院で会った先生だった。
「すみません。五郎が」
「What、これはとてもdangerousでーす。急いで、手術roomへ」
バタバタバタ ガチャ
俺は先生と一緒に緊急手術室に入ると、五郎を台の上に寝かせた。それを先生は確認すると、隣の部屋に入り手術の準備を始めた。
「ショーヤ君、youはその少年の服を脱がせてくださーい」
「分かった…あっ」
「どうかしましたか」
俺は五郎の服を捲り思い出した。
(しまった。御札を貼ったままだった。隙を見て剥がさないと)
俺は先生が見ていない内に、五郎の体から御札を剥がしていった。俺が全てを剥がし終わるのと、先生の準備が終わるのほぼ同時だった。
「よし、終わった」
「なら、手術室から出てweitしていてください。絶対入るなよ」
俺が手術室から出ると、上に使用中とランプが付いた。近くの椅子に座っていると、音達が走ってくるのが聞こえた。俺は音達に見えるよう手を振って場所を知らせた。
「招君、五郎君は」
「今、手術中だ。一応すぐに応急手当はしたから、命は助かると思う」
「招鵺、何があった」
「分からない。ただ、変な妖怪にやられたんだと思うけど…」
手術が終わるのを待っていると、時間が早く過ぎていく。近くにあった水を飲みながら待っていると、しばらくして美亜が走ってやって来た。
「五郎さんは今手術中ですか」
「ん、そう。もうすぐ終わる…と、思う」
美亜は見た感じ怪我はしていなかった。俺は美亜に聞きたいことが出来ていたため、今聞くことにした。
「なぁ、美亜はあの妖怪を知っていたのか」
俺がそう聞くと、美亜は少し視線を下げた。なんと説明するか考えているようだった。
「知っているかと聞かれたら…あれが何かという事では知っています。ですが、あの場所にいることは知りませんでした」
「そうか…なら、後で教えてくれ」
俺はそう言って、立ち上がった。そして、病院の外に向かって歩き出した。音は俺を呼び止めるように喋った。
「ねぇ、招君は危ないことしないよね」
「…少し外に行くだけだ」
「そっか…」
ウィーン カチャン
俺は病院の外、駐車場に出ると隠し持っていた妖刀を引き抜いた。そして、闇の奥へ呼びかける。
「いるんだろ。俺が斬りかかる前に出てこい」
タン タン タン カチンッ
「雨鵺氷…なぜここにいる」
「…狐日団への俺の捕獲依頼。俺が知らないとでも思ったか」
俺と白刃はお互いに睨み合っていた。その中で白刃が口を開く。
「なら、あのモヤの妖怪は私達へぶつけるつもりだったのか、答えろ雨鵺氷」
「何の話だ。あの妖怪をお前達が練習相手として紹介したんじゃないのか、ただの人間が倒せる程かどうか調べるために」
俺がそう言い返すと、なぜか白刃は焦りだした。
「ち、違う。もともとあそこには御札を避ける程度の妖怪が存在していた。それを紹介しようと」
「もういい。今の俺は機嫌が悪いんだ。悪いが、俺にやられてくれ」
ダンッ ブゥオン
俺は白刃との距離を一歩で詰めると、全力で神速斬を放った。白刃はそれを避けたが、その結果体制が崩れてしまった。
「もらった、『妖異顕現 紫電一閃』」
キィン
隙だらけな白刃に向かって振り下ろす。そうしようとした時に、刀に何かが当たった。
(なんだ、今のはどこから。それよりも今は)
そのまま振り下ろそうとすると、何処からか殺気を感じた。慌てて距離を取り、空を見上げた。すると、大量の矢が降ってきた。
「チッ、昼間の狙撃手か。『妖異顕現 火焔柱』燃やし尽くせ」
「如月、助かった」
立ち昇る炎によってほとんどの矢を溶かしつくしたが、その間に白刃が逃げてしまった。耳を澄ますが足音は聞こえない、その代わりに別の聞きなれた音が聞こえた。
ピキピキッ バリン
「氷、今日も私と愛死合おうよ。いっくよー」
「チッ失せろ。『偽式稲荷流 一ノ技 神速斬』」
俺は矛先を失った怒りを雅に向ける。雅はそれを喜んで受け止めた。
「ハァハァ。いいよ。その感情を私だけに向ケテヨ。『疾風流 一ノ技 鎌鼬』」
バギィィン
目に見えない風の刃が俺に近づく。それを俺は真正面から叩き折った。そのまま新たな技を構える。
「『偽式稲荷流 ニノ技 隼抜刀』散れ」
ズダンッ
風の太刀を生み出しながら振りぬいた刀は、雅に勢いよく直撃した。雅は一瞬苦しそうな顔をしたが、すぐに体制を立て直すと笑って後ろに向かって飛んだ。
「ア、アハハ。やっぱりいいね。でも、それ以上は私がまだ耐えられないから…また今度愛死あおうね。ゼッタイダヨ」
雅はそのままスッと消え、駐車場には俺だけが残った。
カチンッ
静かになった駐車場。しかし、俺の怒りは強く燃え続けていた。
「クッソおぉぉぉぉ―――」
「招鵺さん…ごめんなさい」
五郎を病室に連れて行った招鵺は、己の力の無さに怒りが湧いた
そんな彼の前に現れた白刃と雅も仕留めそこない、更なる怒りが燃え上がる
次回、カミタチによる踊り続ける狂想曲『失踪』創作中です。




