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カミタチによる踊り続ける狂想曲  作者: 狼狐幻風
第二章 真っ赤に燃えるその炎
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02 敵は二つで

この物語は、後を少し考えて作られています。

意味が分からない描写があります。


軽い気持ちで読んでいってください?

 火帆が来てから一週間がたったその日、俺は特にすることが無く、街中を一人で歩いていた。

(俺の記憶を取り戻す手がかりがあればいいんだけど)

 そんなことを考えながら、交差点で待っている時だった。

  ピシッ

(今の音…確か最近よく聞く…)

  ピシピシッ

(やっぱり、世界を越えるときの空間が割れる音だ。どこだ、どこから聞こえる)

 俺が音の出所を探そうと、集中した時だった。突然、音が聞こえやすくなり、辺りの状況が手に取るように分かり始めた。

  ザワザワ ピリッ

「すごいコスプレだ」

「耳と尻尾が動いてるよ」

(え、まさか俺のこと見て言ってるのか)

 信号が変わったタイミングで俺はすぐさま走り出した。いつもより、体が軽くすぐさま路地裏に入る。そして、ポケットから手鏡を取り出した。手鏡を見ると、そこには狐の耳と尻尾を生やした俺が映っていた。

「なんでこんな姿に…まぁいい、狐面をつけて」

  ビリビリ バリン

 そんなことを考えているうちに、真後ろの空間が割れた音がした。俺はすぐさま御札を取り出すと、真後ろに向かって投げつけた。

「『連動火炎符 白炎砲』」

 後ろに投げた御札は空中で一つとなり、白い炎を噴き出した。

「グアァァアー」「ダレダ」

「俺のことか。俺は雨鵺、『雨鵺氷』だ。蹴散らせ『水氷符 白氷雨』」

「ギャァァァー」

 次に放った御札によって、やってきた妖怪は全て氷漬けになった。

「ふぅ、これで終わりかな」

 怪しい男に出会ってから、俺は裏で妖怪を追い返すことをやっていた。このことはみんな知っており、わざわざ変な名前まで考えてくれたが、俺はこれを気に入っている。なぜなら…

  カチャ

「貴様が『同族殺しの雨鵺氷』だな」

「おいおい、この間は『仮面狐の雨鵺氷』だっただろ」

 卦拍楼の人達が名前を間違って覚えてくれたからだ。

(それにしても、今回は段取りがいいな。学習したのか)

「武器が札だけならば、こっちのもの」

「おとなしく除霊されろ」

  パーン キン

「ひどいなぁ、銃なんか持ってくるなんて」

「な、なぜ剣を持っている」

「剣に見えるのか。これはただの御札。『連動守護符 護封剣』だよ」

 御札を一本の剣の形に纏めると、俺は敵に突っ込んでいった。

  カチャカチャ

「ひ、ひるむな。たかが一人で何ができる。撃て、撃ちまくれ」

  バンバンバンバンバン

「当たらないよ、そんな遅い弾」

 俺は自分に当たりそうな弾だけ護封剣で反らすと、白服の人達の中心に飛び込む。そして、

「『反転起動 捕縛符 失神劇』」

 護封剣を分解して辺りへ飛ばし、辺りの人達を全員失神させた。俺は通信符を取り出すと、火帆達に連絡した。

「また、妖怪と卦拍楼の奴らが現れたぞ。どうなってるんだこの街」

『ん、確か、この街が大きく歪む、だった気がする』

『気を付けてくださいね、まだ残党がいるか―しれ―――で。あ―、―――ん』

(あれ、切れた。なぜ)

 通信が途中で切れ辺りを警戒していると、真上からとてつもない殺気を感じた。慌てて上を見ると、銃を片手に一人の少女が飛び降りてきた。

「まずい『守護符 簡易結界』、耐えてくれよ」

  パンパンパン キンキンパリン

「こちら、『白刃』。これより妖怪雨鵺氷の討伐を開始する」

「お断りだ、『守護符 五芒結界』」

「無意味です。『十一式 貫槌』」

 そう言って、白刃は一枚の御札を銃に貼り、結界を撃ってきた。そしてその弾は…

  バリン ヒュン

(嘘だろ。一撃で割るのかよ。というか、今掠ったぞ)

「『二十五式 拘束結界』『十五式 束網』」

 白刃は追撃するように、さらに御札を展開し、銃で狙いを定める。そして、全ての札が俺に向かってくるときに、引き金を引いた。

  パーン ボォウ

「何…」

「危なかった…『妖異顕現 火焔柱』。御札は火で燃えるんだよ。まぁ、今のが最後だが」

 俺は取り出していた火炎符で飛ばされた御札を防ぎ、

「なら、銃弾はどうやって」

「それは『自動守護符 簡易対物結界』で防いだよ。今回も俺の勝ちだな。

『妖異顕現 紫電一閃』ハァァ」

 隠していた守護符で銃弾を防いだ。そして、妖怪としての力を引き出し白刃を気絶させた。

  バシャン ドサッ

「本当に危なかった…それにしても、ゾンビのようにずっと出てくるな。暇なのかな」

  バリィィン

「そうだといいね。妖狐雨鵺氷、討伐させてもらうね」

「今度はお前か…『雅』。『再連動守護符 護封剣』」

 白刃を倒した途端後ろから現れた、雅という妖怪を倒すため、俺は守護符を集めなおす。しかし、雅は笑って刀を抜刀してきた。

「ふふん、『疾風流抜刀術 迅雷』えぇい」

「チッ、『妖異顕現 火焔輪』吹き飛べ」

 まだ、護封剣が完成していない為、炎の輪で吹き飛ばそうとするが

「アハハ、すっごーい。でも、マケナイヨ」

(こいつ、やっぱヤバいやつだ)

 そのまま突っ込んで、刀で炎を切り裂いた。俺はそれを完成した護封剣で受け止めるが、若干押されている気がした。

(やっぱり、二度目の使用じゃ強度が落ちてる気がする。一発で決めないと)

「いくぞ、『偽式稲荷流 一ノ技 神速斬』」

「いいね、『疾風流火炎術 不知火』」

  ガーン

 お互いの技がぶつかり合い、拮抗し始めると同時に、俺の護封剣が燃え出してしまった。

「まずいけど…『反転起動 再捕縛符 失神劇』、眠れ」

「あ、もう、終わりか…」

  バタッ

 何とか撃退することに成功したが、持っていた御札が全てなくなってしまった。

「はぁ、はぁ、はぁ、もう帰ろう」

 緊張を解くと、耳と尻尾が消え、空から美亜が降りてきた。

「招鵺さん、大丈夫ですか。うわぁ、事後処理が…」

(美亜がなんか言ってるけど…最近襲撃が多いな)

 卦拍楼の人に会ってから、平和な日はほとんどなくなってしまった。

妖怪退治しながら、卦拍楼を撃退していた招鵺

まだ誰も気づいていないが、その本質は…

次回、カミタチによる踊り続ける狂想曲『都心守護隊狐日団』お待ちください。

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