-1 そんな狭間の世界で
この物語は、後を少し考えて作られています。
意味が分からない描写があります。
軽い気持ちで読んでください。
世界の狭間に存在する空間『無録』。そんな場所に数々の人が集まってきていた。
「それで、現在の状況は」
「無録美亜が時雨招鵺に呪符術を教えているみたいですね」
近くに現れた鏡を見ると、紙に文字と力を込めている美亜と招鵺の姿が見えた。書いている文字から今作っているのは、『転移符』だと分かった。
(なるほど…アレなら俺がいなくても鳥居廻廊の出入口を増やせるな)
「続いて、無録美亜の存在を知っている者について紹介します」
そう言うと、空間に九つの人型が現れ、それぞれ人の姿になっていった。
「まずは、時雨招鵺。『妖刀・無』と契約し、今の無録美亜と同化している者です。記憶を失っているようですが、自己の再定義は出来たようですね」
「ふむ…その者は烈鏡の者ではなかろうな」
そういったのは、まさに仙人のような姿をした男の人だった。その男は招鵺のことを怪しい者だと考えているようだった。
「それはないでしょう。時雨招鵺は天理の世界の存在で間違いありません。なので、烈鏡とは関わりないはずです」
「そうか…儂は実際に見て考えるが、烈鏡の者でないなら手を貸すのもよいか」
(よし、この流れなら誰かが救援に行ってくれるかもな)
鏡に映る人物が変わり招鵺の友人達が映しだされた。
「この方々は時雨招鵺の友人で、現在の彼の状況を知る者たちです。そして…」
「ちょっと待って、今写った女は誰よ。資料に書かれてないわよ」
「え、あれは…―――様。これは」
招鵺の友人達を映しているときに写った、赤い髪の女の子を見て天理は慌て始めた。そして、新しい紙を取り出した。
「この赤髪少女は夜露という妖怪の配下である火車…のはずなんですが」
(昇華の霊薬による魂の補強か…まさか、無録と全面戦争を起こす気か。いや、さすがにそれは…)
天理は情報を集めようと鏡を動かしていると、仙人のような男が立ち上がった。
「この会議は、天理の要請を聞いて開かれたものだ。主題を伝えよ」
「う…はい。私が無録にお願いしたいことは、世界の崩壊を防ぐことと、無録美亜を助けることです」
「無録美亜って、あの子なら大丈夫よ。私は拒否するわ」
(やっぱり、こうなったか。そもそも、七人集まっただけでも十分な成果だからな…)
七人の者達の内五人は、この話には参加しただけのようだった。そして、一人はすでに協力しないと言ってしまった。
「そん…な…」
バサッ
天理の手から資料が滑り落ち、床に散らばった。そして、七人はそれを区切りとして一人ずつ消えていった。そして、最後に仙人のような男が消えようとした時一度天理を振り返った。
「……諦めるのか」
「えっ」
天理と二人だけになってしまい、俺はここにあった物を消し始めた。
「私は…どうしたら」
「自分で探し出せ。若き支配者よ」
「私は知らないことだらけだ」
これはいつかの無録での話その断片
まだ取り返しがつく世界の…




