00 ちょっとした悪戯から
この物語は、後を少し考えて作られています。
意味が分からない描写があります。
軽い気持ちで読んでいってください?
どこかで起きたのかもしれない…
過去、現在、未来、その中のいつかは俺には分からない。だが、それは確かにあったものだ。
「でさ、うっかり緩めちゃったのよ、世界を分ける結界を」
そんなふざけた事を言う為だけに、金髪のかつての友は現れた。「何やってんだか。と思いながら
「聞こえてるわよ」
…思いながら話を聞いていると。どうやら、悪戯で緩めた結界が崩壊し始めているらしい事が分かった。俺は少し考えたあと、とりあえず「監視はしておいてやる」と伝え、帰ってもらった。
「さて、何から始めようか…とりあえず監視にはアイツを向かわせて…結界は…」
これからの事を考えながら、問題の起こった世界を覗いてみた。
(この世界は…二面…いやっ三面世界か!これはまずい。俺が干渉しづらい世界だったなんて)
干渉しづらい世界に干渉する方法を考えながら、俺は部下を待っていた。
バサッ
「来たか…美亜」
「はい、ーーー様。何の要ですか」
「悪いが、今すぐこの世界に行き、現地の者と供に世界を直しに行ってくれ」
そう言うと、美亜は少し考えてから言った。
「分かりました。ですが…一人…いえ、責任は自分で取ります」
「すまない」
そして、美亜はその世界へ落ちて行った。
「うぅ…ここは。うぐっ」
(頭が痛い、俺は…俺は…誰だ。なんで病院にいる)
ガラガラ
扉が開き、看護婦が入ってきた。
「あっ時雨さん。お身体は大丈夫ですか」
「時雨…それが俺の名前ですか」
入ってきた看護婦に質問すると「少し待っていて下さい」と言って外へ出て行ってしまった。周りを見ていると、机の下にカバンが置かれていることに気付いた。
(中に俺に繋がる物があるといいな。ん、これは学生証か)
中に入っていた学生証には、俺の写真が付いてあり、その横に『時雨招鵺』という名前と、小さく『央都第二高等学校 二年一組』という学校名が書かれていた。
「ときさ…め…後はどうやって読むんだ」
ガラガラ
「Hey、ショーヤ君。先生のことが分かるかーい」
(誰だこの外国人っぽい人)
いきなり部屋に入ってきた人は異様にテンションが高かった。そして、俺を観察し始めた。
「Oh、やっぱり先生のことが分からないみたいだね。
Mr.ショーヤ、君は事故にあったんだよ」
「事故にですか」
「Yes、交差点で車とhitしたんだよ。でも、hospitalの近くだったから命を散らさなかったんだよ」
病院の先生が言うには、俺は交通事故に遭いこの病院に運び込まれたらしい。そして、命は助かったが記憶を失ってしまったらしい。幸いな事に、俺の事を知る為の物がカバンにたくさん入っていたから、生活には問題が殆ど無いと分かった。身体が動くので帰ろうと思ったとき、
「Oh、もう夕方ですね。今日はこのまま泊まって行きなさーい」
と言ったので、おそらく今日はこのまま泊まることになるのだろう。
「…明日からどうしようか」
『あーあー、誰か聞こえますか』
「誰かいるのか」
『私はーーーー。ー録神社ーいまー。こーが聞ーーー人ーーーー…』
「聞こえなくなった。今のは一体」
カァーカァー
(…もう眠くなってきた)
スゥースゥー バサッ
眠る青年の近くには一羽のカラスが留まっていた。
よし、方向性は決まったぞ。