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アルカディアの魔法使い  作者: 仲仁へび
第九章

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第91話 共同戦線



 アルケミストの町が襲われた次の日。

 裕司達は再び、その街へと訪れていた。


 目の前にあるのは、ほぼ壊滅してしまった町の惨状。


 クレハの呼び出した召喚悪魔はあれからもずっと、町を壊し続けていたらしい。


 今も目の前で無事だった区画を、無残に手で、足で壊し続けて、または口から放った煉獄色の炎で焼き払っている。


 そこに呼び出したのは、ジャッジメントの主力メンバーだった。


「よく俺達の居場所が分かったな」


 サイードとリシュリーとジャスティス。


 けれど、生気の抜けたようなサイードはこちらと一度も会話をする事は無く。

 リシュリーはそんなサイードを案じているので、同じくだった。


 結果的に話し相手はジャスティス一人となってしまう。


 コハクはそんな彼らに言い放った。


「ふん、甘く見ないで。あんた達の行動しそうな事は見当ついてるわ。人目に付きたくない人間がどこに向かうかなんて、分かりきった事だもの」


 それは当然の事、という態度で。


 裕司と加奈はその言葉に苦笑する。


 本当の事を言えば、ほんの少し前まで自分達が指名手配犯だったので、身を隠すならどう行動するかが分かっただけだった。


「あの召喚悪魔が暴れ回ったらあんた達も困るはずよ、何度も言いたくないから一度で理解しなさい。あたし達と協力して、あれを倒すのよ」



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