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アルカディアの魔法使い  作者: 仲仁へび
第八章

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第90話 譲れない決意



 ポポは、瞳に強い意思の光を宿しながら、こちらに訴えかけてくる。


「ボクの魔法役に立つよ。ユージ達がたくさん怪我しても治してあげられるよ。戦うのは諦めるから、ボクも連れてってよ。力になりたいんだ!」


 裕司と加奈は一歩も引かないポポの様子に、すっかり困り果ててしまった。


 だが、譲れないのは裕司達の方も同じだ。

 そんな二人の様子を見て、ポポは悲しそうな顔をする。


「どうして? ボクが子供だから駄目なの? ユージ達の力になっちゃ駄目なの? ユージ達だって子供だよ。でも大人の人達と一緒に戦ってたんでしょ? 子供は戦っちゃいけないなら、ユージ達も同じじゃないの?」

「これは一本取られましたわね、私達はポポの事を甘く見ていたのかもしれませんわ」


 加奈はため息を付きつつも、仕方がないと言ったように裕司の顔を見つめてくる。


「私達の負けですわ。ユージ様。何かを成し遂げないという思いの強さに、大人も子供も関係ありませんわ。ポポには貴重な力もあります。連れていって差し上げましょう」


 加奈はポポの意見に賛成な様だった。


「でも……」

「裕司様だって覚えがあるでしょう。子供だから自衛の術を考えるなんて馬鹿げていると、何度も大人の人に言われたではありませんか、でも裕司様はそれでも折れませんでしたわ。そんな彼等を説得されたではありませんの。大切な友達を守る為にって、もう二度と後悔しない為にって、私その時の事はしっかりと思い出せますわ。だって、その時から私にとって友達だった裕司君は、裕司様になったんですから」


 加奈の言葉に昔の事を思い出す。

 確かにそうだった。

 それだけは譲れないと思ったのだ。


 ポポもきっとあの時の裕司と同じ気持ちなのだ。

 加奈が危ない目に遭って、解決した後に、何もしなかった事を後悔した裕司は周囲の反対を押し切って、力をつける事を選んだ。

 どうしても守りたい物があったからだ。成したい事があったからだ。


 だったらもう、こちらの答えは決まってしまう。


「分かったよ。ポポちゃんも一緒に行こう。でも無茶とかはしちゃ駄目だよ。危ない事も」



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