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アルカディアの魔法使い  作者: 仲仁へび
第八章

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第88話 優しい家族



 しかし、そんな心配はもうしなくてよくなったのだろう。

 ラシュータとナジェルは、微笑んでいた。


「でも、今のコハクはもう大丈夫。復讐だけを目標としなくてもやっていける。そう思ったから、この本を渡す事にしたのよ」

「今のお前なら、きっと力の使い方を間違えたりはしないだろう」


 二人の言葉を聞いてコハクは、何かを思い出したようだった。


「ひょっとして、さっきの聞いて……」


 裕司とコハクしか知らない、ほんの少し前のやりとり。

 それをラシェータ達が聞いていたとすれば、そんな話になるのも分からない事ではなかった。


「聞き耳を立てるつもりはなかったのだけれど、偶然聞こえてしまって。ごめんなさいね、コハク」

「ううむ、すまんかったな」

「……まあ、偶然なら仕方ないです」


 奥歯に物が挟まったような態度だったが、かろうじてコハクは不満の言葉飲み込んだ様だった。


「さっそく読み込まなくちゃいけないわね。ありがとうございます、ラシェータおばさん、ナジェルおじさん」

「コハク、どんな選択をするにしても、無茶はしないでね」

「かならず家に帰って来るのだぞ」


 礼を言ったコハクを、ラシェータとナジェルは順番に抱きしめていく。


 心配でないはずはないし、止めたくないはずはない。

 けれど、二人はコハクの意思を尊重してくれるようだった。


「はい、絶対に。約束します」


(本当の家族みたいだって言ったら、コハクちゃん達はどんな反応するかな。ううん、嫌な顔するはずないよ。そもそも血が繋がってるとか、繋がってないとか関係ない。だってこんなにも、互いを思いやってるんだから)



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