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アルカディアの魔法使い  作者: 仲仁へび
第八章

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第82話 夜闇の会話



 アルケミストの町から一番近い町、イオの町へと向かった。

 だが、やはり裕司達が無断でアルケミストに戻った事で、その街に避難していたラシェータやナジェルにこっぴどく怒られる事になっれた。


 避難所となっている町のホールの中で、人々は集まって生活する事になったが、悪魔は未だアルケミストの町を壊して続けいる。

 憑依召喚で呼び出された存在を元の場所へと戻すのは、並大抵の事ではない。

 まず方法を探す事からはじめなければならないので、ホールの外に作った天幕で話し合う兵士達は、その対策にひどく追われている様だった。


「せめて、あたしの力がもっと強かったら」


 ホールの外に出て、一人物思いにふけっている様子のコハクの元へと裕司は歩み寄る。


 ポポと加奈はホールの中だ。

 置いて行かれる形となったポポが拗ねたので、今はその相手を加奈がしている最中なのだ。


「コハクちゃん、大丈夫? ちょっと顔色悪いよ」

「平気よ。これしきの事で倒れる程やわじゃないわ」

「でも……」


 コハクの表情は実際に見ると悪い、強がってみせているのは明白だった。

 仲の良かった友達を昔に失くして、なおかつその後にできた友達すらどうなるか分からないのだ。

 不安に思わない方が無理があるのかもしれない。


「前にクレハに、聞いた事があるの」


 所在無げに立ち尽くしていると、コハクが話をふって来た。



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