第49話 受け取り手による
放任主義を知らないコハクは、どう反応すればいいのは分からでいるらしかった。
珍しくその声は、困惑したような声音だった。
「どちらでも構いませんわよ。「手がかけられてなくて悪かったわね」と怒る人もいますし、「自由でいいでしょ」と喜ぶ人もいますもの」
「なら、ただの区別なのね。どちらにもとれる言葉って事かしら」
「ええ、受けとり手次第って事ですわ」
そんな加奈達のやり取りを聞いたポポは、不思議そうな表情で裕司に尋ねてくる。
「ねーねー、ユージ。ボクよく分かんない。意味が二つあるって事なの?」
どう説明したものかと迷う裕司は、考えながら言葉を続けていく。
「ええっと、道端に割いてるお花を「可愛いね」って思う人もいれば、「食べれそう」だねって思う人もいるって事かな」
「あ、それなら分かるよ。この間、カナとコハクが喋ってた事だよね! ショクリョウ!」
この町まで来る前に、道の両端に花畑がある場所を通ったので、暇つぶしにそんな会話をしたのだ。
「世の中には不思議な事がたくさんあるんだね! ボク、もっと色んな事知りたいな。どれくらいあるのかな」
「そうだね、きっとまだ世界には不思議な事が数えきれないくらい、溢れてると思うよ」
「たくさんかぁ、楽しみだなー」
ポポは好奇心を刺激されたらしく、目を輝かせて楽しそうに笑っていた。




