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アルカディアの魔法使い  作者: 仲仁へび
第五章

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第48話 カステル・キャッスル



 大きなお城と、それを囲ういくつもの門。


 裕司達がやって来たのは、大昔に別のどこかの町と争いをしたというらしい町、カステル・キャッスルはお城の中にできた町だった。


 町一つがまるまる入ってしまう様なその建物の中には、学校や図書館や病院、工場や普通の家などが、いくつも入っている。


「建物の中に建物があるなんて変な感じだね」


 そんな町へと訪れた裕司は、興味深そうにあちこちを眺めていた。


「うん、すごいね。ボク、こんなに建物が大きいの初めて見たよ。他にもこんなお城がたくさんあるのかな」


 生まれたばかりのポポにとっては目新しい物ばかりなのだろう。目を輝かせて周囲の景色に夢中になっている。


「ポポ、よそ見をしていては転んでしまいますわよ。足元や人にぶつからないように注意してくださいな。コハクも何か言ってほしいですわ」


 そんなポポに注意をする加奈は、町に入った一瞬だけ驚いたものの、今は冷静だった。


「子供なんて、放っておけば何とかなるわよ。そんなに過保護に見てなくたって平気でしょ?」

「コハクの家庭は放任主義だったんですわね、何となく分かってましたけど」


 コハクは一度この町にも来た事があるのか、ポポの事にも特にどちらも興味なしと言った様子で、ひたすら先へと歩いている。


「っていうか、ホウニンシュギって何よ? あんた達の世界の言葉?」

「あら、こちらにはありませんのね。貴方の言った「勝手に育った」が現実にいる家庭ですわ」

「それ、怒ればいいの? それとも喜べばいいの?」



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