第45話 病院の手伝い
それから裕司達は、燃え盛るホワイト・エールの町の中で、住民達の救出や手当てを手伝った。
そして病院の中に移動して看護婦や医師の手伝いを続ける内に、いつの間にか時刻は夜になってしまっていた。
疲労した様子で加奈が呟く。
「この分だと、眠れませんわね。きっと」
「うん、まだまだやる事いっぱいだね」
「次から次へとやる事が生まれるなんて、それどころか段々増えてる気がするのは気のせいかしら。頭痛くなってきたわ」
猫の手も借りたい状況の中で、休むわけにもいかない裕司達は徹夜明けを覚悟せざるをえない状況だった。
「ねー、コハク、ユージ、カナ。ボクも手伝える事ない?」
そんな裕司達にポポが話しかけていく。
生まれたばかりのポポは、生きてうえでの最低限の知識は備わっているが、専門的な事は教えられないと分からない状態だ。
手伝える事がないので、今まで大人しくしていたのだった。
裕司達はどうしたものかと互いの顔を見合わせる。
そんなポポに最初に口を開いたのはコハクだった。
「駄目よ、大人しくしてなさい。碌に物も知らないあんたが手伝ったって、余計にする事が増えるだけだわ。避難してる子供達の面倒でも見てなさい」
「そっかー」
ポポは、目に見える程しょんぼりとうなだれた。
慌てて裕司がフォローの言葉を出す。
「でもきっと、子供達も不安がってると思うよ、だからポポちゃんに一緒にいてあげてほしんだ」
「そうですわね。年上のお姉さんがいてくれたら少しは安心できると思いますわ」
「そっか。うん、分かった! ボクしっかりして、皆の傍についてるね!」
裕司達にかけられたそんな言葉によって、ポポは気を取り成したようだった。
元気を出してその場を離れていく。




