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アルカディアの魔法使い  作者: 仲仁へび
第二章

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第22話 アルカディアの種族



 アルカディア。

 その名前は、世界の名前であると同時に、神に選ばれた者達の名前でもあった。


 遥か古代。

 アルカディアには、当たり前の様に生きていた者達がいた。


 罪も悪も、そもそも争いのない楽園。

 そこに生きていたのは、魔力を使わずに魔法を操るアルカディアという種族であった。


 普通の生命は、体内にある己の魔力を使う事で魔法という奇跡を起こす。


 しかし、アルカディアは魔力を持たない代わりに、世界に満ちる生命力を行使し、魔法を使う事が出来た。


 アルカディアには、魔法使用のリスクが少ない。

 魔力を一度に引き出しすぎる事で発症する急性魔力枯渇症や、魔力を長期間たいないに保存し続けることで発症する魔力中毒を引き起こす事もなかった。


 アルカディアは、人間より、アルカミレスより優れている。

 息を吸うように自然に魔法を操る事ができるのは、選ばれた人間の証拠だった。







『だから、俺達は選ばれた者達なんだ。古代種などと呼ばれて迫害される理由はそこにもないんだ』


 暗闇に朗々と男の声が響く。

 その声を聞く数人の少年少女は、男の声を聞いて安堵の様なため息を漏らした。


 そこにはコハク達を襲った狼使いの少女……リシュリーも交ざっている。


『復讐しよう』


 男は、リシュリーをふくめたその場にいる少年少女達へと呼びかける。


『俺達の居場所をこの世界に作るんだ。生きてても誰にも傷付けられる事のない。安心できて、安全な場所を』


 呼びかけられた者達にある感情は、賛同のものばかりだった。


 その中の一人、リシュリーが声を挙げる。


『サイード、そうだよ。この世界から馬鹿な人間達も、アルカミレスも、亜人たちも、根こそぎ根絶しちゃわなきゃ。その為にあたし達も協力する! ねえ、そうしたら、もう誰にも石を投げられたりしないよね!?』


 その声に応える男……サイードの声には労わりと慈しみの色が混じっていた。


『ああ、もちろんだ。俺達ジャッジメントが新しい世界を作るんだ』




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