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アルカディアの魔法使い  作者: 仲仁へび
第一章
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第11話 これからの事



 部屋の中を数分かけて見まわった後は、

 裕司は、盾。

 加奈は、昆。

 ……の武器を選んだ。


 その後は、おばさん達に昼食をごちそうになってから、コハクに旅の計画を教えてもらう。


「という事で、まずこっちの街道を抜けてブルー・ミストラルの里へ向かうわ。そこで、探し物をしなくちゃいけないのよ。その後は、臨機応変。憎き仇の情報が入れば、そこが地獄の底だろうと天国だろうと、探しに行くわよ」

「どちらも死んでしまってますわね」

「何か言った?」

「いいえ、別に」


 突っ込みどころのある説明について小声で指摘した加奈だが、コハクに問いかけられて面倒だと思ったのか、無かった事にした。


 裕司は別の事を気にかける。


「えっと、聞きたいんだけど。コハクちゃんが復讐したいその仇の人って一体どんな人なの? たぶん何か悪い事、やった人なんだよね」


 その瞬間、コハクは何とも言えない表情になった。


 怒りと悲しみと、悔恨と悔しさ。

 その他もろもろの複雑な感情を宿して、そして押し殺すような調子の声で言葉をつむいでいく。


「奴らは、アルカミレス差別派の人間。相手は個人じゃないわ。ジャッジメントという組織よ。私のいた故郷の里を、ブルー・ミストラルを焼いて……家族や親友を殺した極悪人よ」



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