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1話:力の使い道

0章幼少期1話です。

異世界移転は1章からの予定です。










ぼくは宇美矢(うみや)晴兎(はると)、7才。

今日は1がつ1日。

お正月。

いつもならお年玉を貰えて欲しいおもちゃを買える嬉しい日だ。


……だけどぼくはちっとも嬉しくない。


だって、だって……


「それじゃあ晴兎と勇志(ゆうし)を頼むわね、お父さん。」

今、お母さんが言ったようにぼくと兄さんはお爺ちゃんの道場で修行しないといけない……っていうルールがあるみたいなんだ。


だから兄さんとお爺ちゃんはこれから毎日会えるけど妹の美優(みゆ)とお母さんには会えないから……。


だけど妹の前ではいいお兄ちゃんでいたい。

その一心でこぼれそうな涙をぐっと堪えてお爺ちゃんと兄さんと一緒に家を出た。


「まってよゆーしおにーちゃん!はるとおにーちゃん!わたしもいく!」


「ダメよ美優。ウチの家系の男子は代々『無魔流奥義(むまりゅうおうぎ)』を身につけなきゃいけないの。美優はまだ五歳なんだから美優が10になる頃には帰ってくるわよ………。」


「う、うぅ、うえええぇぇぇぇぇぇん」



泣いている美優を振り返らずにぼくは進む。




ぼくの心はちくっと痛んだ。
















◇その年の12月1日◇




あれからぼくと兄さんは無魔流奥義を少しづつ覚えた。


ぼくが覚えた無魔流奥義は3つ。


破天空斬撃(はてんくうざんげき)

飛び上がって手に『気力』って言うパワーを集めたら手を剣にしてなぎ払う技


連続破撃(れんぞくはげき)

拳に気力を集めて全力でパンチを打ちまくる技


緊急回復(きんきゅうかいふく)

全身に気力を回して軽い怪我からちょっとした出血までを回復させる技




そして今日、お爺ちゃんからお話があるみたいなんだ。




ぼくと兄さんは居間に向かった。


____________________________________________________________





「おじーちゃんはなしって?」


「……まずは二人ともそこに正座しろ。」


「「はい」」


「二人に無魔流奥義の力の使い道について質問する。正直に答えろ。」


「………晴兎、お前は何のために力を使う?」



ぼくから!?

いきなりそんな言われても……。

「ぼくは……」

力って何だろう?

そこでぼくが真っ先に思いついたのは人々の自由や愛と平和の為に戦う正義のヒーローだった。


「……ぼくは、せーぎのみかたになってたくさんのひとをたすける!」


「……勇志、お前は?」


「俺は……晴兎のように沢山の人を救うためにとまでは言わない……大きすぎるから……だから家族や大切な人を守るために使いたいです。」


「そうか……………二人の意見はよくわかった。だが晴兎………………その考えは間違っている!」


「そんな!?お爺ちゃんなんてもう知らないっ!」


ぼくはお爺ちゃんの家を飛び出して身体全体に気力を回してスピードを上げて全力で走ったのだった。




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