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無傷で世界を覆う  作者: 明白
3/8

第2話 剣技

倒したオークの死体処理で村全体が動いてる時

カイルはキラスに用があり立ち話をしていた


「で、話って?」


カイルは満面の笑で明るく言った


「実はですねキラスさん。自分も能力開花したんですよ!」

「お、そりゃ良かったなぁ!ちなみに、どんな能力だったんだ?」

「能力は【無傷】です!さっきのオークの攻撃を何度も受けましたが、痛みもなく擦り傷すらありませんでした!」

「そんなのがあるのか…」


キラスもダメージを受けない能力を聞いたことがなかったらしい

ここ一番の驚きだと言わんばかりに目を開いていた


「それで、お願いがあるんです」

「お願い?」

「自分に剣技を教えてください!」

「ん、いいけどなんで剣技だ?」

「自分は防御が桁外れに特化してるかわり、攻撃は微塵も変わってませんから。少しでも戦いが出来るようになりたいな、と」

「なるほど。いいだろう」

「ありがとうございます!」


剣技を教えてくれると決まり、テンションが上がっていた。

次の日から練習が始まる。それまでに軽く予習でもしようかな

その晩は予習に使われ睡眠をあまり取らなかった


次の日

早速、剣技の練習が始まった。刃のない剣を渡されまずは素振りをした。

実に暇だ。剣は少し重いけどそこまでじゃない。

剣技を身につけたら、いつか立派な騎士とかになるのもいいかも。世界を守ったるー。みたいな。

アホな考えをしてるうちに素振りは終わった。


「今からは実際に剣を交えて戦うぞ」


両者共に剣を鞘から抜き取り、構える

そして、慎重に近づく…と思いきやカイルは特攻していた


「おうぅぅらぁぁああ!」


カイルの剣は勢いよく振り下ろされる。

キラスはその剣を華麗にかわす。カイルは再び剣で攻撃を試みる。

しかし、キラスはその攻撃を剣でなぎ払い反撃をした。

キラスの剣がカイルの喉元に当てられた。それは、実に早技だった。

重い剣をそんなに早く動かすことはそう出来ない。


「っ!」

「…ほい、終わり」


戦いは一瞬で終わった。本当の争いなら今頃カイルの首の皮は繋がれてない…が


「何言ってんの、キラスさん。俺は【無傷】だから、攻撃は一切食らわないよ。たとえ、キラスさんの【連斬】だろうと、ね。だから、終わりじゃないよ」


屁理屈の様に聞こえたが実際にそうだ。

恐らくカイルは戦いで死ぬことは無いだろう。

しかし、攻撃は牛の方が強い。しかし逆に今教えている剣技が上手く身につけば…こいつは。

キラスは今後の成長が楽しみになり心の中が踊っている。


「ところで、俺はお前の能力を見た事がないんだが」

「あ、そうか。じゃあ、見せるね」


そう言ってカイルは1度小屋に戻り、ナイフを取り出してきた。

そして、取りだしたナイフを首元に当てる。


「それ、流石に危なくないか?」

「大丈夫だよ」


そして、ナイフを躊躇なく、勢いよく引いた。


「…っ」

「ひひっ」


ナイフは確かに首元で勢いよく引かれていた。

本来なら首から多量の血が出てるだろう。しかし、一滴も出てない。それどころか傷すらない。

本人は笑っているが、キラスは気づいた。

この能力、【無傷】は恐ろしい能力だと。

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