1/3
1 ブラザー=グロリア
ある日の朝、ブラザー=グロリアは制作された神を信じていたことを民衆に告示した。ブラザー=グロリアの日々は止まることを知らない。神にも人間にも生の希望が閉じていた、その夜空が降りたあの日に、
「ブラザー=グロリアが待っていてくれたから」
と、シスター=キリエが泣いた日、まだ、ブラザー=グロリアは神を殺したことを、そしてその神を信じたことを、その日に聖別されたオーロラから降り注いだ神の鳩が三条の光を以って、夕べがあり、朝があった第五の日に、神は仕事をされたのです。
「そう、これがあなたの願った世界で、希望された世界で、鏡に映った虚像なのです」
シスター=キリエは聖書に手を置いて宣誓した。
「ブラザー=グロリアに告ぎます。ブラザー=グロリアは神の間で神に会うでしょう」




