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リアル脱出彼女  作者: いちの くう
2・修学旅行への進出
11/15

2-6 解答用紙が埋まる時

(ちなみに覆面算の問題を作者はガチで挑戦しましたが15分かかりました)



 余談だが日本は47都道府県。アメリカは50の州を持つ。そして50番目がハワイ州で、49番目がアラスカ州であるのはクイズ界では常識的な問題だ。そして覆面算で有名な問題には『SEND+MORE=MONEY』や『KYOTO+OSAKA=TOKYO』などがある。こちらも合わせて余裕があったら挑戦してほしい。



 そんな真哉が覆面算に未だに挑戦している中、5人はそれぞれ別の問題に挑んでいた。

「夏の果物?」

「スイカとかじゃないよね。なぞなぞだし……」

「わかった。柿だ! 夏季だから」

「あー」「あー」

「じゃあ、答えは25というのは? 2文字で最初が『ご』だけど」

「ゴゴじゃない? かけ算の『5×5=25』で」

「おー」「おー」

「じゃあ、この変な分数は? カレンダーでもなさそうだし」

「ちょっと待って! たしか26って……」

 妻が指を折って数えながら書いていく。

「そうだ。ほら、アルファベットって26文字でしょ。だからあとはAから数えて何文字目かを表しているの。だから『B』『O』『O』『K』で答えは『ホン』だね」

「へー」「すごーい」

「となると、『き』から斜め読みということは……キヨウホ……競歩か」

 Bは『キヨウホ』になった。



「残りはA、C、D、Fで、Aはまーくんがやってるから……Cをまとめたんだけど、これどうかな?」


   『 C  あ、ウ、才 は ○○○○  』

   『  鼻 は 9○○  』

   『  香辛料 は 8○○  』 

   『  拮抗 は 5○○  』


「この○はゼロじゃなさそうですよね。なにか数字とかが入るのかな?」

「問題のやつもカタカナの『オ』じゃなくて漢字の『才』ですよね。ひらがな、カタカナ、漢字って法則性あんのかな?」

「もし、『オ』だったら答えは『あぎょう』ですよね」

「それでも他のやつには当てはまらないし。9ぎょう……9よう……とか変だし」

 それぞれが自由に意見を出しきったところで閃いたのは真子だった。

「そうだ、それだ。鼻は嗅覚、香辛料は八角、拮抗は互角で『かく』が付くんですよ」

「あー」「なるほどー」「すげー」

「だから答えの方は『かく』が付くから、共通するのは画数で、答えは『さんかく(3画)』です」

 真子が小さく拍手をもらいながらCの解答欄に『さんかく』を書き入れた。



「あとはこの計算式とひらがなの法則ですね」

「俺思ったんだけど、この計算式って答えは47になるけど、そんな単純なものでもないと思うし、それにまだ使ってないその化学の表使うんじゃない?」

「元素記号表ですね。確かにそうかもしれないです」

 夫の言葉に理系の女子大生が支持した。

「単純に、その数字の記号で足し引きして…………31のGa、ガリウムだ」

「解答欄は4文字だから……ガリウムで合ってそうですね」

 その時、

「終わったー!」

 真哉が脱力気味に言い放った。

「解けましたよ。答えは『リセット』です。間違いないです」

「ありがとうございますー」「おつかれさまー」

 覆面算だけはひらめきでは解けない。時間稼ぎにはもってこいの謎なのだが、出されるたびに解く側は必死だ。

「じゃあ、後はこのDの問題だけね」

 謎のひらがな。矢印で何かの法則を思わせる。


   『 D  今=へ  』


そしてこのヒント。

「『今=へ』だから、へにラをつけろ……とかそんなやつかな? でも全然違う気がする」

「『え』でしょ」

「え?」

 真哉だった。

「今は平成だよ。昭和、大正、明治、江戸、安土桃山、室町、鎌倉って続くんじゃない?」

「ホントだ。さすがまーくん」

「ふと思ったんだけどさ、舞台は学園だから問題も国語算数理科社会と英語みたいに分かれるのかなーなんて考えてたんだ。この小問題ではまだ社会系がないでしょ? まー、平成に気付いたのはたまたまだけど」



 そしてすべての問題が解けた。中々早い方だと思う。おそらくあと大きく2段くらいの謎はあるはずだ。油断できる時間ではない。

「で……解答用紙は埋まったけど、答えは?」

「そうだよね」

 そこで詰まった。

 定番の横読み、縦読みも意味が通じない。

 果たしてこれからどうすればいいのか。気にはなっていたが、この答えの判定は奥にある『αゾーン』のようだ。既に何組かが進んでいた。

 時間だけが過ぎていく。

 何かまだ使っていないヒントはないのか。きっとあるはずだ。

 そんな時、室内が薄暗くなった。正面のスクリーンに映像が流れる。



「これは愚問だが、お前たちがどれだけ修学旅行に対して真剣か確認しておこうか。地球と火星、大きいのは火星の方である。○か×か。まー、こんなのはこれから行くお前たちにとっては朝飯前の問題だろう。せいぜい頑張るんだな」



 照明が戻った。

「今の、何?」

「地球と比べて火星の方が大きいかどうかって問題だよね」

「ってゆーか、どうして火星の問題が流れているの? さっき決めたばかりだよね。リアル更新でもしてるの?」

「うわー、それ斬新」

 しかしそれが何なんだと言われればそれまでだった。


(只今から『αゾーン』への解答締切まで残り5分です。次回は『αゾーン』への解答と次の問題が掲示されます)

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