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白と黒の盗み聞き

「それにしてもこの時期に留学生が来るっていうのはやっぱりあのことが関係してるのかな?」


「ん?ああ影縫をつかってたテロリストのことか」


 ホームルームが終わってから同じクラスの僕と蓮は一緒に部室に向かっていた。

 いろいろあったせいかたった1ヶ月いなかった部室がなにやら懐かしく感じてしまう。

 と、まあ僕の感想はここまでにしておいて蓮の話に付き合っておこうか。


「それは考えすぎかもしれないよ。勇者のこともあるから単純にいまのこの国がどれほどのものか調査しに来たのかもしれないし」


「うーん、たしかにそれもあり得ないことじゃないわね。なんといっても今の『勇者の聖剣』は自分で作り出した従者の武器を一時的にとはいえ聖剣と同じだけのものに引き上げれるっていうのはすごいことだものね」


「実際それを使われて会長、静さんたちは大会で雷一人に負けたんだしね」


「そういえばそうだったわね。でも今なら勝てるんじゃない?」


「どうだろうねー。勇者の取り巻きの中で雷だけはよくわからないからね。もしかしたら何か力を隠してるかもしれないし」


「まあ雷家の人たちって独特な人が多いから透君の言いたいこともわかるけど、ってもう部室についちゃったね」


「別にもうをつけるほどじゃないだろ」


「話に熱中してたから早く感じたのよ。そういうところをわかってないから透君はモテないのよ」


「………今のはグサッとき「さあ観念するんだな!!」………なにを?」


 いま部室からかなり大きな声が聞こえたけど何をやってるんだろうか?


「透君」


(コクリ)


 どうやら蓮は部室のドアに耳を当て中の話を聞くことにしたらしい。まあ部室に入って話を中断させるのも悪いからね。

 僕もここは空気を読んでドアに耳を当て聞くことにする。

 別に何が起こってるのか気になっているわけじゃあないんだからね!!


 とりあえずいいわけを言い、自分を正当化したところで中の話を聞けるように集中する。


「ちょっと待ってください奈々さん」


「ああ?待てるわけねえだろ!!もう今朝お前から話を聞いてからずっとこうしたかったんだぜ。もうこれ以上我慢できるわけないだろ!!」


 ………これは聞いてもいいのだろうか?


 このまま聞いて大丈夫なのか蓮の判断を聞こうと見てみると………だめだ目を輝かせてる。

 これは僕が無理やりにでも蓮を引っ張っていくべきなのだろうかと思った時にさらなる進展が起こった!!


「もう、奈々ちゃん落ち着いてくださいよー。今は私がやっているんですからー」


 えっ!?

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