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修行開始(黒と赤)

side 紅 茜


 ここはどこでしょうかー?

 いまわたしは小さな家の中にいましたー。これは透君の仕業でしょうかー?

 しかしわたしの感覚は今の状況に対して何かを訴えている気がしますねー。


(むかーしむかしあるところにうらしまあかねというひとりのびしょうじょがいました)


 これは透君の声ですかー?とりあえず外に出てみましょうかー。

 そうして外に出たわたしが見たものは3人の大人に亀が蹴られているという光景でしたー。

 さっきの透君の言葉と今の状況を考えると、浦島太郎の物語をわたしが主人公となって行うんでしょうかー?


(そしてうらしまあかねがいえのそとへでるといっぴきのかめがさんにんのおとなにけられているではないですか)


 ここから先の話は確かっ!?


(せいぎかんあふれるうらしまあかねはさんにんのおとなをとめようとしましたがおとなたちははなしをきくことなくうらしまあかねにおそいかかりました)


 これが修行ということですかー!?


「《炎壁》、っ!?」


 炎の壁を気にせず突っ込んできますかー。


(さんにんのおとなはさんにんのきょうだいでしたかれらはみなじぶんのとくいぶんやをきたえていました)


(あしわざがとくいなちょうなんやなげわざやしめわざがとくいなじなんそしてさんなんは………)


 これは透君の言葉通りに彼らは動いているのですかー。なぜか三男の特徴はノイズが走ったように聞こえなくなったのですが何とかなるでしょうー。


「《炎弾》」


 炎をばらまきながら走り回る、そうして距離をとったところでー。


「《紅龍》!!」


 イメージするのは透君の《紅龍》、あれは火の魔法使いから見るとかなり学ぶべきものがある技ですから、少しでもその技術を再現したいんですよねー。

 いまのわたしでは再現率は3割というところですがそれでも十分なはず………


(ザシュッ)


「え?」


 わたしが見たものは腹から出てきた足でしたー。






side 黒羽 蓮


 いま私は目の前にいるものたちに動揺を隠せなかった。それは………


「やあ黒羽 蓮、ここでは初めましてというべきかな?僕は雪白 透の愛情さ。こっちの僕は憎しみと怒りそして彼が忠誠心だ」


 そう私の目の前には様々な年齢の透君たちがいるのだ。


「これはどういう状況なのか聞いてもいい?」


「うすうす気づいているのではないかな?まあこれからするのは殺し合いだよ」」


「つまり3対1で勝てということなの?」


 透君を3人も相手にするのはさすがに、


「ちがうよ君が相手をするのは憎しみと怒りの僕だけだよ。ほかの2人は僕がやりすぎないように止めるためにいるんだよ」


 えっ?それってどういう


「黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽黒羽!!」


 そして私は何が起こったのかを知ることなく意識を暗闇にのまれていった。

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