白と色々の顔合わせ
クラブ棟というものがこの学校にはある
その名の通りクラブで使う部屋のある場所である
部員を紹介するために黒羽さんに連れてこられた僕は『魔法について研究死体クラブ』の部室の前にいた
なんでも僕を紹介する前に確認したいことがあるらしく僕は5分ほど待っているのだった
「雪白君、それじゃあこれから部員を紹介するから入ってきていいよ。」
どうやら確認は済んだようだ
さてと、それじゃあ待ってる間に考えた自己紹介をして親睦を深めようか
「失礼します。」
ガラッ
「ようこそ、私たちの部活『魔法について研究死体クラブ』へ。」
「はい、これからよろしく………。」
「どうしたの?」
挨拶をしてから自己紹介をしようとした僕はそこにいた人を見て驚いてしまった
そこにはぼくのしっているとんでもない人がいたのだった
「どうも雪白君。お久しぶりですね。あなたが同じクラブにいるなんてとても心強いです。」
「あれっ、瞬ちゃん雪白君と知り合いだったの?」
「はい、雪白君とは中学が同じだったんです。そのときから何かと助けていただきまして。」
そういったのは風宮 瞬という緑の髪の人物だった
僕が風宮について知ってることはいくつかある
例えばその穏やかな性格であったり
聞きほれてしまうほどのきれいな女声の声であったり
そして風宮について言っておかなければならないこととして
そのさわやかな男の顔
そして筋肉の塊のようなその体である
もしも僕がこんな説明を誰かにしたとしても何を言ってるんだこいつ?と思われるだろうがこれは事実なのである
つまり風宮 瞬という人物は外見を見れば間違いなく男であり
外見を見ることがなければ女性といわれる人物なのである
これでなぜ僕が驚いたかわかってもらえただろうか?
と考えているうちにほかの部員らしき人が会話に入ってきた
「まあ瞬の知り合いだってのは分かったけどよ。あたしはそいつのことを知らないんだから紹介してくれないか?」
「そうだよ。わたしだって仲良くなりたいんだからね。」
と至極まっとうなことを言った二人だが、なぜ僕が部員らしき人といったのは2人の外見にあった
先に発言した人は茶色の髪をした女子だった
そしてその人の背は小学生ほどだったのだ
またもう一人のほうは赤色の髪をした人物でその長い髪をポニーテイルにしているのだが……なぜかパーティグッズであるような鼻眼鏡をかけていたのだ
自己紹介もしていないのに入部したことを後悔し始めた僕を放っておいて
なぜか僕の自己紹介が進んでいた
「というわけで奈々ちゃん茜ちゃん雪白君のことは分かった?」
「ああ。」
「わかったよー。」
「じゃあ今度は雪白君に紹介しようか。」
「よろしくたのむよ。」
「茶色の髪の子が土屋 奈々ちゃんだよ。」
「よろしくな。」
「こちらこそよろしく。」
「でそっちの鼻眼鏡をかけてる娘が紅 茜ちゃん。」
「よろしくねー。」
「よろしく。ところでなんで鼻眼鏡をかけているの?」
「初対面の人にはインパクトが必要なんだよー。」
なんというか独特な理由だった
「さあ自己紹介が終わったところで、私たちのこれからの目的を確認するよ。」
どうやら今日は顔合わせだけで終わらないようだった