十五日目………プレゼント交換ゲームの説明!!(黒!!)
「それじゃあみんなからのプレゼントを獲得するためのゲームを始めるよ!!」
「プレゼント交換ってそういうものだったっけ!?」
おかしい。僕の記憶だとプレゼント交換っていうのはくじを引いたりしてもらうプレゼントを決めるっていうものだと思うんだけど。こんなに数の多いカードを使うことがあっただろうか?
しかし蓮は僕の疑問なんてなかったかのように、というかむしろそんなことも知らないの?とバカにしたように僕を見た後、ルールを説明していった。
………なんか今日は酔ってても酔ってなくても人をイラつかせるな。自分が楽しければ楽しいほどタガが外れていく人間だったのだろうか。
「ルール説明するよ!!まず使うのはこの1から100までの数字が書かれたカード!!このカードを1人5枚ずつ配っていくわ。余った65枚のカードは裏向きにして置いておくのよ!!」
「今のところおかしいところはなさそうだな」
「次に配られた5枚のカードを余ったカードと交換するのよ。そしてそろったと宣言した人から抜けていくのよ!!」
「役っていうのは何があるんですか?」
「1,2,3,4,5みたいに連番で作るか1,11,21,31,41のように1の位をそろえる、そして最後に11,22,33,44,55みたいにソロ目を集めるっていう3つの役があるのよ」
「役がそろった時点で抜けるんじゃなくて、そろったと宣言してから抜けるのはどうしてなんだい?」
「いいところに目をつけたわね透君!!褒めてあげるわ!!」
そのドヤ顔がうっとうしいな。しかしここは耐えないと先に進まない。我慢だ我慢。
「このゲームの勝敗は全員が抜けた後の手札で決まるのよ」
「どういうことだよ蓮?」
「全員が抜けた後、手札を公開して点数計算をして持ち点が一番高い人から順位をつけていくのよ」
「だからこんなにカードを多くしたんですか」
「そういうこと。点数計算は手札の数を合計するの。役を作った場合は一番小さな数字を倍にできるの。ちなみに倍にするのは役によって違ってて、連番は4倍、1桁ぞろえは2倍、ゾロ目は3倍ね」
「つまりは役を作らなくてもカードの数字が大きいのばかりなら勝てる見込みはあるってことだね?」
「さらに言うなら自分がもどしたカードを相手が使って役を完成させることもあるわけだな」
「そういうこと。なかなか奥の深いゲームだと思わない?」
たしかに、これは頭を使わないと勝てないかもしれないね。まあ96,97,98,99,100の連番ができれば負けることはないだろうけど。
「でも1つルールを追加することを提案するよ」
「なに?」
「もしかしたら満足する手札ができるまで時間をかけて長引かせる人が出るかもしれないからね。1人抜けてから20ターン過ぎるまで誰も抜けなかったらその時点で抜けられなかった人は敗退ってことにしないかな?」
さあこの提案は受け入れられるのかな?