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十五日目………だんだんと悲劇を生んでいく王様ゲーム(笑?)

「さあ、我の命令は『6番が7番にくちづけする』だ。6番と7番は誰だ?」



 今回の命令は割とシャレになっていないんじゃないかと思う。特に瞬が当たった場合は夕日さんとのカップル解消にもつながりかねない。

 いったい何を考えてこんな命令をしたのやら。



「7番は私ね」


「6番は私です………」



 最悪だ。よりにもよって瞬がキスする側だとは。いったいどうするつもりだ?



「では蓮さん、お手を拝借」


「え?」



 そういうと瞬は蓮の手に口づけをした。………それっていいの?



「場所を指定した覚えはないからな。本当にできないものなら死ぬ気で頭を使ってこの答えを導き出すだろうと思っていたのだ」


「なんというか、流石だね」



 そういう心臓に悪い信頼をしないでほしいね。まあうまくいったからよかったけどさ。


 あまり深く掘り下げることでもなかったのでまたくじを引いていく。次の王様は



「あ、私が王様ね」



 ずいぶんと軽く宣言をした蓮だった。こういう場合は王様になったのならそれなりのリアクションをしてほしいところなんだけどね。

 さて、そんな蓮さんの命令は



「それじゃあ『4番と5番が3番に抱きしめられる』でいきましょうか」


「僕が5番だね」


「私が4番です」



 師弟コンビで抱きしめられるのか………いや、師弟じゃないよ?いったい誰が僕たちを抱きしめるのか。



「私が3番ですね」


「「ええっ!?」」



 瞬だった。筋骨隆々の瞬さんだった。中学の時には鉄パイプを片手で折り曲げていた瞬さんが僕と瞳を抱きしめるらしい。

 ………僕たちは潰されるな



「え、えっと瞬さん。優しく抱きしめてくださいね?」


「瞬ちゃん、全力で抱きしめるのよ」


「おい、蓮!!追加命令はずるいだろ!!」


「透君、言葉が悪くなっていますよ。そんなに望まれたなら私も全力を尽くさないといけませんね」



 そんなことは当事者である僕も瞳も望んではいない!!だから近づくな、やめろ、やめてくれええええええええええええええええええええええ!?



 そうして僕と瞳は2人仲良く(?)新しいトラウマを手に入れたのだった。



 なんでクリスマスにトラウマが増えなきゃいけないんだ!!とは後日この日を振り返った際に僕と瞳から魂の叫びとして叫ばれた言葉である。



 今までの命令


『1番が2番をこのゲームが終わるまで膝に乗せる』


 ディアが透のひざの上に乗った。



『3番と1番がポーカーをして負けた方はゲームが終わるまで猫耳をつける』


 奈々 ノーペア


 茜 ロイヤルストレートフラッシュ


 奈々が猫耳に



『6番が7番にくちづけする』


 瞬が機転を利かせて蓮の手に口づけすることで惨劇を回避



new 『4番と5番が3番に抱きしめられる』


 透と瞳の師弟コンビに新たなトラウマが刻まれた

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