十四日目………クリスマス(イブ)前の女性たち(女)
「楽しみだね。とうとう明日がクリスマスパーティーだよ」
「すまないね蓮。いままでは私たちの都合に巻き込んでしまったせいで友人と一緒にクリスマスを過ごさせることができなくて」
「あ、いえ。そのことについては何も恨んでなんてないですよ。だって今までがあるからこそ明日がここまで楽しみになっているんですから」
今までできなかったことができるようになる。それはうれしいことだし、そうできるようになった原因のみんなのことを考えると胸が温かくなる。
きっと明日は楽しくなる。それを確信しながら私は今日を過ごしていく。
「明日は初めてのクリスマスパーティーですよー」
プレゼント交換で渡すプレゼントを誰がもらうのか楽しみですねー。もしかしたら自分が出したプレゼントを自分で手に入れてしまう人もいるのかもしれませんねー。
それとは別にみんなに渡すプレゼントも用意していいんですかねー?まああって困るものでもありませんし、後でこっそり渡してもいいですかねー。
ちなみに彼には1つ特別なプレゼントを用意してありますよ。ってわたしは誰に言っているんですかね?
「うーん、こっちの方がいいのか、それともあっちの方がいいのか。こういう経験が少ねえからどうにも判断に困るんだよな」
明日は初めてのクリスマスパーティー。まあ正確にはイブにやるからクリスマスパーティーと呼ぶかは微妙なところだけどな。
そんなことはどうでもいいんだ。今はとにかく明日渡すプレゼントを決めないといけない。
うーん、ヒゲ眼鏡と鼻眼鏡のどっちがいいのか悩むな。
「あっしたっは、楽しいクリスマスパーティー!!」
なにやら蓮さんがずいぶんとがんばったらしく人数と合っていない規模のクリスマスパーティーにしたらしい。
私はいままで何度かクリスマスパーティーに参加したことはあるけど明日のは今までにないくらいのものになるだろう。
最近は失敗ばかりでアレな私だけど、今回は今までの経験を活かして蓮さんたちを引っ張っていきますよ!!
「クリスマスパーティーか」
「楽しんできてくださいねディア」
「ああ、もちろんだ。それに明後日に行うユーフェたちとのクリスマスパーティーも楽しみにしているからな」
「はい!!私も楽しみです!!」
まあ今は先にやってくる蓮たちとのパーティーについて考えておくか。
プレゼント交換でのプレゼントは用意した。それとは別に全員分のプレゼントも用意した。
明日来ていく服も用意してある。………うむ、問題はなさそうだな。
「明日のパーティーがどうなるか楽しみではあるな」
「絶対楽しくなりますよ!!」