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策略&実験

「………その歳になって父親を頼るっていうのはどうなんですか?」


「使えるものは親でも使えっていうのがうちの家訓なんだよ」



 そんなことを言って平然と悪びれることもなく父親に頼ることに決めた悠弥。さすがに透はその歳で何言ってんだこの人はと思っているのだけど、彼自身黒羽 徳治かリーダーぐらいしか今の黒羽 仁に敵わないのではと思っているのであまり強くは言えないのだが。



「それであの爺さんに連絡はつくんですか?」


「ここじゃあ無理だね。連絡をしようにも機器が全部壊されてしまってね。透君の家で貸してもらえるとうれしいんだけどな」


「………わかりましたよ。そういうことなら彼らより先に我が家に行くとしましょうか」











「透君!!」


「悠弥さんもご無事でしたか!!」


「………ねえ透君。こういう場合娘が父親に抱き付いてくれるっていうのは幻想なのかな?」


「………っふ」


「ぶっ殺すぞテメエ!!」



 無事に透の家に着いた2人は先についていた蓮たちに迎えられた。………まあその際に軽い戦闘があったのだがそれは置いておこう。

 そしてできるだけ早く連絡を取りたいと悠弥が言うので透は通信機を貸したのだが………



「すまんが私は応援に行けない」


「なぜですか!?」


「実は今アリスト王国から使者が来ているのだがその相手をするのに忙しいのだ」


「使者の相手なんて他の人に任せれば」


「そういうわけにも『黒羽 徳治!!あなたはいつまで話しているのですか!!私の相手をすることこそ最優先するべきでしょう!!』っく!!今行きます。時間切れは3日らしい」



 それで通信は切れたのだった。



「さっき聞こえてきたのはアリスト王国の第3王女か?まさか王国は今回の事件を利用して実験をしているのか?」


「となるとまずいですねえ。第3王女の相手ができるのはこの国じゃああの爺さんぐらいの役職じゃないと無理だし。もしもそれを放っておいたならそこからいちゃもんをつけて戦争に持ち込まれるかもしれませんからね」


「これでおじい様抜きで仁たちを倒さないといけなくなったのね」


「星たちもいるのなら倒せるとは言えなくても互角にまでは持って行けたのだがそれもできぬからな」


「ついでに言えばわけあってリーダーたちギルドのみんなは来れないからね」



 頼れるものが何一つ使えない状況になってしまった透たち。どうすれば仁たちを倒すことができるのか。

 そして黒羽 徳治が最後に言った時間切れとは何なのだろうか。その言葉の意味を透たちは理解できるのか?

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