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白の情報 シークレットルーム

「少し休憩をもらってから蓮たちにシークレットルームを見せた方がいいのかな?」


「シークレットルームだと?」


「あれ?ディアもしかして知らないの?」



 ディアにシークレットルームの説明中。



 彼女たちをどうにかするためにそもそも悠弥さんたちの目的がメイド喫茶で楽しむことではないということをきちんとわかりやすく誤解のないように説明したほうがいいんじゃないかと思って考えていたのだけどそもそも彼女たちはその部屋のことをそもそも知らなかったようだ。


 割と有名だから知っていると思っていたんだけどな。なるほど蓮たちはシークレットルームを口実にメイド喫茶に来たと思っているのではなく話し合いの場にメイド喫茶を使ったと思っているわけなのか。


 まあ知ってたとしても結局は今のようになってたとは思うんだけどね。



「しかしここにそんな部屋があったのか」


「一般の人にはかなり料金の高い個室ってことになってるんだけどね。別にその部屋を予約したからって特典やらがつくわけでも無いから頼む人はいないんだけどね」


「そうやって偽装しているのか。………しかしそんな用途の分からない部屋があるというのは不審に思われないのか?」


「いろはさんがぼったくりたいから作ったってことにしたら常連さんたちはみんな納得したらしいよ」


「さすがだな………」



 うん、いろはさんだからって納得する常連さんたちはいったい何をされたんだろうか………



「しかし今の店員は8人。もともとは5人で回していたとはいえ一度に何人もぬけて大丈夫なのか?」


「そこはもういろはさんに2人を連れて行ってもらおうかなと思ってるんだけどね」



 少しぐらいは役立ってもらわないと困るからね。



「というわけでお願いしますねいろはさん」


「わかった任せてよ。どっちにしろあの部屋の点検をするつもりだったからね」


「まあ店長殿に任せるのは不安があるのだがな」


「はっきり言うねディアちゃんは」



 そんな苦笑しながら言っても何も思いませんよ。そもそもの元凶にチャンスをあげているだけでもありがたく思ってほしいんですけどね。


 それから蓮と茜をつれシークレットルームへと降りていった(シークレットルームは地下にあったらしい)いろはさんを見てどことなく不安を覚えたけれどまあ大丈夫だと思いたい。


 彼女は風宮に伝わるある魔法を使える人間なのだけどその魔法のおかげで本来やりすぎることもないはずなんだけどね。

 まあわかっていても予想を外すことはあるからね。娘の父親に対する反応を読み間違えるのはいまだ独身の………!?






 やばい。すごい殺気を感じてしまったんだけど。もしかして考えてることがばれたかな?

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