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白と灰の共闘??

 ディアの並々ならない努力のおかげでどうにか普段レベルまで元気を取り戻した蓮と茜。

 まあまだ父親が会談と称してメイド喫茶に来た(と2人は思っている)ことには忌避感と言うか恥ずかしく情けないと思っているようだけど冷静さを取り戻したのならどうにかできるだろう。



「きっとできるよね?」


「いやすぐには無理ではないか?」



 ディア様の無情な一言。そんなに時間をかけてる余裕はないというのに………だって悠弥さんたちまだ何も注文してないんだよ。息子と娘に見られたわけでもない圭さんと大介さんもいつまで落ち込んでいるんだよ。


 ………まあ後で蓮たちによって瞬と奈々に伝えられるんだろうけどさ。その時のことを考えるのであればやはり落ち込んでしまうのか。



「あのままでは営業妨害で追い出すのが正しいのだろうがそんなことをすればもう再起不能は確定だろうな」


「止めを刺すのはさすがになあ………もうすこし優しさをあげようよ」


「厳しさも優しさの1つだろう?」


「そんな拡大解釈はいらないからさ。そもそもそれでつぶれたら悲惨すぎるだろう。自分に責任がなくてもこの一部始終を知ってたら一生気に病むレベルの問題だろう」



 いい大人4人を高校生が再起不能にするっていうのは怖いよなあ。ところで現実逃避をするけれど最近聖剣についての新しい発見がアリスト王国であったらしいんだけどいったいどんな発見なのか全く情報が流れてこないんだよなあ。

 軽い気持ちで調べてみたけど全く分からなかったんだよなあ。いったいどんな発見があればあれだけ厳重に守るのかなあ。



「おい透、現実逃避をするな。いいか、なんとかできないと貴様も困るのだろう。もっとしっかり考えろ」


「そもそも僕が女装している時点で詰んでると思うんだよね」



 女装なんてせずに厨房だけで働いてたらよかったな。なんて後悔はまさに後の祭りと言ったところだろうか。


 世の中ままならないもんだねえ。



「いいか透。確かにいまの貴様は見る人が見れば女装に自信を持ったあげくある程度容姿が重要視されるメイド喫茶で女装して働く自信過剰の変態だがな」


「ねえディア僕に対する優しさってやつをどっかに忘れてはいないかい?」


「さっきの我の評価を聞いていたか?そんな奴にかける優しさがあると思うのか?」



 もう全部放り出して家に帰って寝ようかな。寝ていいかな?むしろ寝たら目が覚めて夢落ちだったってならないかなあ。



 ならないんだよなあ………なればいいのに………なってほしいなあ。

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