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現状悪化 これはきっと白のせい?

 ………すごく気まずい。



 あれから別のお客さんがやってきたのでとりあえず蓮たちにはその人たちをまかせ悠弥さんたちは僕が案内したのだが、彼らの顔はもはや絶望に染まりきっていた。

 僕にまだ気づいていないことからもその落ち込みようがわかろうというものだろう。


 うん、結構案内するときに落ち込まないでくださいとか言ったけど何の反応もなかったしね。



「ご主人様方こちらがメニューになります。お決まりになりましたらお呼びくださいね」



 とりあえずはこの場を離れよう。僕では彼らをどうにかするのは無理だと判断する。

 なので娘たちの方をうまくなだめてから父親をどうにかしてもらうとしよう。


 と考えていた僕は甘かった。具体的に言うなら煮詰めた砂糖にはちみつと生クリームをぶち込んだものをそのまま飲むよりも甘かった。

 だって蓮と茜の目がなんか暗いんだよ!?肌色もいつもみたいなきれいな白じゃなくてむしろ病的な白さになっているしさあ!?


 というかなんでそんないきなり肌色が変わるんだよ!!僕が目を離してから5分も経ってないぞ!!


 しかたない、ここは唯一無関係と言っていい彼女に助けを求めよう。



「ディアさんちょっと」


「メイド喫茶に集まる父親を持つ娘たちと女装して仕事をする男子高校生。そんな奴らと一緒のクラブというのはどうなのだろうか?」


「ごめんなさいねえ!!」



 確かにそんな奴らがいるクラブは嫌だけどさ!!というか女装は問題だけど父親がメイド喫茶に行ってるっていうのは娘の責任じゃないよね!!



「まあ冗談は置いておくとだ」


「そんな心臓に悪い冗談はやめてくれよ」


「こんな状況では冗談の1つも言いたくなるだろう」



 ………反論できない。



「この状況を打破する何かいいアイデアはないかい?」


「そんなものがポンポンと出てくるのなら我は名アドバイザーとして生活できるであろうよ」


「確かにそうだよね」



 まあ父親がメイド喫茶に来たときにそのメイド喫茶で働いていた娘があった場合どうすれば励ませるかなんてとっさに出てくるような人なんてそういないか。



「しかしこのままではこの店の売り上げが伸びないのではないか?」


「………確かにね。僕がここで働かされた理由からすればこのままだとまずいんじゃないかな。いやでもそもそもこの原因を作ったのって店長であるいろはさんだし」



 実はどうにかなるんじゃないだろうかと期待して見てみるとそこには………







 あれ?これってちょっとやばいんじゃないの?なんでこんなに状況が悪くなっていくんだよ!!

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