白の新たな趣味(仮)と大会に絡む思惑
僕がいったいなにをしたというんだろうか。なぜ僕はこんなことをしなくてはいけないんだ。こんなことを続ければ僕は…僕は………あーー!!
いま僕はスカートをはいて化粧をしている。先に言っておくがこれは僕の趣味ではない。断じて違う。だんだん自分がかわいいなあと思っているなんてことはない。これは予選の関門で必要だからしているのだ。
「雪白君、今度はこっちの服装を着てくださいー」
「わかりました………」
「雪白、今度はこれな」
「はい………」
「雪白君、後がつかえているから早くしてね」
「わかりましたよ!!着ますよ、着ればいいんでしょう!!」
僕らが学園長に会ってから2週間がたち、僕らは予選を完成させた。後は学園長が手配してくれているので僕たちはもうやることがないのだが、ほかにやることがない(依頼が来ない)ので、第一関門の内容を僕らのできる範囲で増やしているのだ。
「ようっ、お前らちゃんとやってい………透そういう趣味があったのか」
「違いますよ!!って何この部屋から出ようとしているんですか!!ちょっと、勘違いしたまま出ていくなー!!」
「雪白君、後がつかえているって言ったでしょう!!」
「いや、ちょっとまって僕に女装趣味があると話されちゃうからさあ!!」
「そんなのは些細なことよ。ほら次の服よ」
「そんなーーー」
あれから名伏さんは結構な頻度で僕らのところに来ている。今回はそれが最悪の結果を生んでしまったが、名伏さんは僕らが関門を作るときに思った以上に役にたってもらった。
このままならば3日後には予選が開催されることになる。いったいどんな人が合格するのか楽しみだ。
side ????
彼は思った以上にうまくやっていてくれている。このままいけば予定通りに勇者を殺し最悪になってくれるだろう。そうなれば最強にさえも手が届く。その時が楽しみだな。
side 黒羽 仁
まさか僕が第2魔法学校の代表に選ばれる何て。選ばれた以上優勝を目指して頑張ろう。大丈夫、僕には萌や静、心に会長と部長もいるんだからきっとできる。いや絶対にして見せる。
「仁、ごはんできたわよ。早く来なさいよねっ」
「うん、今から行くよ萌」
僕はあの家の人たちとは違う、それを示すためにも正々堂々と勝負をして勝ち上がっていこう。