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白たちの会議

 生徒会長が帰った後、僕たちはそれぞれ予選の内容をどんなものにするかを考えるため解散となった。

 僕は高校選抜魔法大会の知識がなかったので、家に帰ると情報端末を使い調べてみた。そしてわかったのは高校選抜魔法大会には参加した学校が勝ち抜き方式で戦っていくということだ。

 まず、最大6人までの団体戦から始まり1対1の個人戦そして特殊ルールでの団体戦の3つで勝敗を競うものだった。

 そのことを考慮して勝ち残れる人を予選で選べるようにしなくてはいけない。

 結局その日は徹夜して予選の方法を考えたのだった。


次の日の放課後、僕たちは予選についての会議を行った。


「それじゃあみんな、昨日から考えてもらった予選の内容を発表してもらうけど思いつかなかった人はいる?」


「わりい、あたしはこれといったものを考え付かなかった」


「まあこういうのは適正みたいなのがあるからしょうがないわ。それじゃあ残りの4人のを話して内容を決めていくわよ。まずは、茜ちゃんからね」


 どうやら黒羽はみんなの意見を聞いてからまとめるようだ。


「わかりましたー。わたしは予選参加者を全員戦わせて勝率の高い人を出場させればいいと思いますー」


「なるほど総当たり戦を行うのね。時間はかかるけど確実といえるわね。じゃあ次は瞬ちゃんね」


「はい、私は教員の方と戦ってもらうというものです。このとき参加者は大会の時に出場したい戦い方、団体戦ならその時一緒に出たいメンバーで戦うというものです」


「つまり大会での競技ごとに分けて先生の評価の高いところをとるということ?」


「はい、そういうことです」


「わかったわ。じゃあ雪白君の考えたのをお願い」


 ついに僕の考えたのを言う番が来た。先に言った2人の案より僕の案は準備がかなりかかるものだ。


「僕はいくつかのエリアを設置して、そのエリアごとに課題をだしふるい落としていくというやり方だよ」


「参加者をふるい落としていくの?」


「うん、エリアごとにふるい落としていき、またふるい落とされた人を生き残っている人に対する邪魔者として扱うことで合格者の能力を測るというものです」


「なるほど、そのやり方ならば脱落した人が多いほど合格者には不利になっていき、その中で合格できる人は自然と力や知恵のある人になるということですね?」


「もちろんその人の力や知恵を測れるような関門を考える必要はあるし、準備にも時間がかかるけど、これで合格できた人がいれば大会でもそれなりのところまで行けると思うよ」


「みんなは雪白君の案についてどう思う?」


「あたしは聞いた感じじゃあいいと思うぜ」


「私も賛成です」


「わたしも準備が間に合うのなら賛成ですー」


「なるほどね、たしかに今からその内容で行くとして間に合うかが問題ね。………私たちじゃあ判断ができないから責任者のところに行って聞いてみましょう」


「責任者って誰だい?」


 僕らがこの件に関しては責任者だと思っていたから、彼女の発言は意外だった。


「そんなのは校長に決まってるでしょう。今日はいるはずだから今から校長室に行くわよ」


 どうやら初めて校長に会うことになりそうです。

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