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革命の前章 互角の戦い

「これはいったいどうなっているのだ?」


 そろそろ透を見限ってキングの駒を壊そうとしたときそれは起きた。我の技術《操黒兵団》により操っていた駒たちが操作を受け付けないとまではいかないが抵抗されてきていた。


 しかし動き出すにしても遅すぎるであろう。いくら『聖剣』がないと言ってももう少しどうにかできなかったのか。

 と、愚痴を言っている場合ではないな。まずは一撃を打ち込んで透のペースを乱してみるか。






「さあ君たちを縛るものには制裁を与えよう!!自由なき戦士たちの誇りを取り戻すため今立ち上がろう!!」


『お、おお………?』


 いい感じに染まってきたな。やはりディアはこの駒たちを《テリトリー》をもとにした技術で動かしているみたいだ。

 そして《テリトリー》なら僕にまだ一日の長がある。自分で作ったものだからこそ、それをもとに作られたものならいくつか対抗策は浮かぶものだ。


「なぜ君たちは白の駒と戦うというのだ!!それは本当に必要なことなのか!!」


『おおおぉぉぉぉぉぉ』


 駒に使われているものはどうやら多少の意識を植え付けたうえで自分の指示に従うように設定してあるのだろう。

 それがわかれば色々とできるんだよなあ。例えば植えつけられたまっさらな意識に疑問を植え付けそこから反抗心や抵抗感を抱かせる。それだけで操作はうまくいかなくなるし、それを発展させれば!?




 自分の対策が効果を表してきたことに自慢げになりつつあった透を狙い上空から1つの黒い閃光が襲い掛かってきた。

 それを避けることができたのはひとえに運が良かったからに過ぎない。

 ………自分の考えがうまくいったことで気をよくし、そのままノリで空を向いて高笑いをしたから気付けたというのはある意味どちらにとっても不幸だったのかもしれないが。




 危なかったー、本当に気づかなかったらやられてた。そろそろディアも全力を出してきたのかな。

 今のところディアの支配は4割程度邪魔できているはず。完全に乗っ取るのにはまだ少しかかるな。問題はその間ディアの攻撃をどれだけ防げるかだな。


 ディアの魔法には彼女を発動の起点とせず離れたところから撃ち出される魔法なんていうものもそれなりにあるので僕の死角を狙って攻撃され続ければさすがに避けきれなくなる。

 魔法を禁じていた魔道具ももう尽きた。しかもこの後には連との戦いが待っているんだから手持ちの魔道具を使い切るわけにもいかない。






 ま、これくらいの障害があるとやる気が出てくるし、ほどよく楽しんでいこうか!!

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